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お笑いの話

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東京ジンジャーエール百景 19杯目『オードリー若林さんのnote』

オードリー若林さんが先月から始めた有料noteを購読している。料金は月1000円。noteの価格帯をしっかり把握しているわけではないが、それなりの値段設定だと思う。

始めるとき若林さんは「月に2本のエッセイを掲載します」と書いていたが、蓋を開けてみれば1か月でエッセイ2本に加えて18本のショートエッセイ(とはいえかなりの読み応え)を投稿。ショートエッセイがオマケなら、バランスが悪いほどオマケが充

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東京ジンジャーエール百景 21杯目『深夜ラジオの明かり』

東京ジンジャーエール百景 21杯目『深夜ラジオの明かり』

深夜ラジオのことを書くなら深夜よね、ということで24時過ぎにこれを書いています。

ナインティナインの岡村さんがラジオで結婚を発表しました。発表当日、オールナイトニッポン生放送の直前にネットニュースが駆け巡り、普段はradikoで聴いているのですが、慌てて生放送を聴きました。文字通り息を潜めて、まるで学生時代のように。

深夜ラジオに出会ったのは中学生のころで、初めて聴いたオールナイトニッポンがナ

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初めてキングオブコントを採点した日。

初めてキングオブコントを採点した日。

タイトルの意味は、もちろん審査員をやったという意味ではありません。『キングオブコント』を初めて採点しながら見た、ということです。採点しながら見たのは、M-1やR-1など他の賞レースを含めても初めてです。

自分でもなぜ急に採点をしようと思ったのか、最初はわかりませんでした。でもふと気づいたのです。「あの5組が出ていないからだ」と。

その5組とは、アキナ・学天即・令和喜多みな実・和牛・GAGです。

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M-1グランプリに出場した話。

M-1グランプリに出場した話。

賞レースシーズンが到来しています。キングオブコントが終わり、年末にはM-1、年明けにはR-1と、継続的にワクワクしたりソワソワしたりする季節。今回はそんなM-1に昔出ました、という話です。

大学生の時うっかり留年してしまい、大学に5年間通うことになりました。理由は、必須の第2外国語(中国語)の単位が取れなかったからという、非常に情けないものでした。リスニングが全然できないのに、テストがリスニング

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M-1との20年と、岩井さんの「M-1グランプリありがとう」

今年のM-1でハライチの敗退が決定した時の岩井さんの言葉。

「M-1グランプリありがとう、楽しかった」

まだまだ激闘が続く生放送中、僕は1人ひっそり泣いてしまいました。もちろん立場は全然違いますが、自分自身の気持ちと重なったのです。

M-1が始まったのは2001年、僕が大学3年生の時でした。その後毎日放送に内定し、学生時代の思い出作りにと2003年のM-1に出場します。その顛末は↓で読んでい

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いつから好きな芸人さんに「勝ってほしい」と思うようになったのか

いつから好きな芸人さんに「勝ってほしい」と思うようになったのか

僕が10代を過ごした1990年代は、大きなお笑いの賞レースがない時代でした。『オールザッツ漫才』の中で若手トーナメントがあったりはしたけど、あくまで特番の中の一部と言う感じです。

僕は『すんげーベスト10』や『爆笑BOOING』といった関西ローカルの深夜番組が日々の楽しみという、よくいるお笑い好きの学生でした(どんな番組かわからない方はなんとかして調べるか見つけてください)。

インターネットも

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5組の芸人と1人の諦めの悪い男

5組の芸人と1人の諦めの悪い男

2022年5月。B'zとMr.Childrenのツアーが3年ぶりに再開し、久々にライブ会場に足繁く通う日々が戻ってきました。

そんな中、僕にはもうひとつツアーが始まっていました。『ソガのプワジ』単独ライブツアーです。

アキナ、ガクテンソク、令和喜多みな実、和牛、GAGの単独ライブが連続して行われて、それを勝手にツアーと呼んでるだけなのですが。

なんとしても全部見たいと思い、配信で観たアキナ以

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