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「血出てる!」「コーヒーの粉で止血するわよ!」

ヨルダンやアラブの文化にはだいぶ慣れたもので、最近はブログに書くネタになるような驚くことが少なくなってはいたけど、最近また新しい経験をした(笑)

というのも、活動中に棚板が落下して、私の頭に直撃。

激しい痛みを感じ、打ったところを触ってみると、頭から血が出ていた。

周りにいたパレスチナ難民の先生は焦ってティッシュを渡してくれ、それで止血しようとしたが、気がついたらいつの間にか傷口には茶色の粉が、、、

そう、コーヒーの粉だった(笑)

傷口の写真を撮ってもらいたかったのに、撮ってもらった写真を見ると、コーヒーの粉のせいで傷口が全く見えず。

コーヒーまみれの私の髪の毛

先生たちは「コーヒーの粉をかけたからもう大丈夫よ」と声をかけてくれたが、傷口はズキズキと痛むので、念の為に病院に行くことに。

お医者さんに傷口を見てもらうと、
「傷自体は小さいけど、けっこう深いから縫うことになるよ」と。

CT検査は異常なし。

縫うために、首都に上がり違う病院へ。

縫合のお医者さんに「この頭皮についている茶色いものは何!?」と聞かれた。

「あぁ、これは同僚に止血としてかけられたコーヒーの粉です」

「はぁ〜(深いため息)それは間違った民間療法や。
確かにコーヒーで止血しようとする人は多いけど、それはダメって同僚に伝えといて。ドクターは怒っていますって言っておいて!
もう全然コーヒー取れへんやん〜」
と。(笑)

ドクター ムハンマドは少しプリプリしながら施術開始。

麻酔の注射を打たれた後、傷口の周りの髪の毛は剃られ、小さなハゲが誕生。
麻酔のせいか若干ふらふらしたけど、あっという間に縫合完了。

結果的に3針縫ってもらった。
また12日後に抜糸に来ないといけないらしい。



そして帰り道、近所の人に今日の出来事を話すと、

「合ってる合ってる!そうやってコーヒーで止血すんねん」
「それ、昔からあるベドウィン(ヨルダンの民族)の止血方法やで」
「俺らも昔はそうやって止血してたわ」
「縫合にそんなお金かかったん?それならコーヒーの粉かけてそのまま放っておいたら良かったのに」
「頭の中にコーヒーの粉入っているなら、しばらくコーヒー飲まなくていいね」

などと、好き放題にいろいろと言われた(笑)



あともう一つ、今回に関連して面白かったのが、病院にて、何が起きたのか何度も説明しなければいけなかったこと。

最初に対応してくれたスタッフに症状を伝えても、その後対応してくれるスタッフにまで情報は全く共有されず、スタッフが変わるたびに聞かれた。

最初は普段使わない用語でたどたどしかったアラビア語での説明も、10回目くらいになると、流暢に症状を説明できるようになった。おかげさまで。

せっかくなので、今回よく使ったアラビア語を載せておく。

جرح 傷口、怪我
قطبة ステッチ、縫い目
تأمين 保険


ヨルダン生活も残り2ヶ月なので、安全に終えられるよう気をつけます。

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