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曖昧模糊

交通量の多い市道の端にひっそりと佇んでいる頭の欠けた地蔵。小さな賽銭箱の中には鳩の雛が押し込められているとのこと。
鳩よ!老舗の左官屋よ!

「もずくはエナジー」そう言い切った男がいた。
そんなことあるもんかい!と瞬時に否定してしまった僕を許してくれ。にわかには信じられなかったんだ。今では恥じ入るばかりだ。反省しているんだ。

やあ、下校中の小学生たちがリコーダーを吹いているよ。あの曲は「三度のノックはペリーの合図」だな。僕は今でもよく吹いているしよく歌っているんだ。時代が変わっても不変なものがあるんだなぁ。そのノックが十分に響くことを祈っておくよ。

そろそろ帰って時代劇を観ないといけない。今日の回は日本人が稲作を覚えるところなんだ。稲作が始まったから人は定住したのではなく、その逆、定住したから稲作が始まったと聞いたことがある。だから僕は旅には出ないことにしているんだ。

翻って考えてみる。
あの鳩の雛の生殺与奪の権を握っているのは一体誰なんだろうか?


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