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傾聴とリーダーシップ

少し早めの新生活☆が始まって、早くも1カ月が経とうとしている2022年3月末。新しく始めた仕事は、同期の中では、成績トップで少し嬉しかった1カ月。ただ今後は、教えたり人を育てることがメインになるので、この「傾聴とリーダーシップの関係」はとても大事だなと思っています。

傾聴しないリーダーに心を開くことができるのか?

仕事をしながら、ふっと頭に浮かんだ問い。

会社で働いている以上は、上席に媚びを売ることはもちろん大事だと思いますし否定もしません。時にはイエスマンであることも必要です。その先にはクライアントもいますからね。自分の生活もありますし。

しかし、こういう人に限って現場をしっかり見ずに聴かずに「どうしたら上手くいくかな」とか言ったりします。

この言葉って…独りよがりだと思うのです。組織の中で何か上手くいっていない時は、どこかで歪みが生じていて、それがどの経由地点で起こっているのかを探るのもリーダーの仕事だと思うのです。(会社にによってどの役職の者が対応するのかはそれぞれ違いますが。)

この上手くいっていない時の歪みって…自分だけで考えて答えが出るものなのでしょうか?会社の中で色んな人が関わって仕事をしている中で、それぞれ価値観や考え方、困っていること、疑問に思っていることが違うのに、周りや現場に聞かずに自分だけで分かるのでしょうか?

この疑問にYesと答える方がいるとしたら、もう神様仏様の領域だと思ってしまいます。

私の中では、おおよそ他社での経験が少なく、自社の当たり前が世の中の当たり前だと思っている方(社歴が長いetc…)がこんな考えだなー。なんて答えに行き着きました。

会社の中では「エライ」のかもしれませんが、外に出ればただの一般人です。こういう人に出会うとたちまち、『イラッ』っとしてしまいます。

電車の中しかり、向かいから歩いてくる一般の方に対しても往々にして席や道を譲らず、邪魔になっていることにも気付かない。挙句の果てには、2~3人分の席を1人で占領していたりします。

そう…文字通り視界も思考も狭いのです。独りよがりであるがために、何かを考えているように見せかけて、逆に自分の信用を失っていることに気付いていない。

忙しい時や自分が困った時こそ、周りの人の声に「耳を傾けて聴く」ことができなければ、歪みは歪みのまま。そしていつまでたっても、ただただ忙しさと残業が続き、ピリピリ感や無関心の雰囲気が残る職場になるのです。

こんな雰囲気になってしまえば、傾聴しないリーダーに心を開く人間は減っていきます。たとえ自分から心を開いて相談しても「聞く耳を持たない人」あるいは、「他人の意見を受け入れない人」としての認識が勝ってしまうから。

最後は、自ずと離れていきますよね。

自分の話ばかりしている人≒会話泥棒≒空回りの空気

『こんなことがありました!』って話をするとすぐに、『そう。僕は~(私は~)』とすぐさま自分の話をし始め、終始自分話を展開していく人。

もう…「本当に自分だけが大切なんだな」と尊敬すらしてしまいます。

それと同時に、この人は「人に興味がない(あるいは自分の考えが絶対で周囲の考えを受け入れられない)から話を聞くことができない。故に見方を変えたり、発見ができない独りよがりの人なんだな」と残念に思います。

たちが悪いのが、質問力もなく一方的な話で「コミュニケーションは取れてるから!」という誤解。そしてこの人は、その勘違いにも気付いていないのが通常ということ…

人の話も聞かない…共通点も見つける気がないのに…コミュニケーションが取れていると思っているなんて…さすがです…。

ちょっと余談ですが『この人、自分の話ばかりする人かもしれない…』と思った時、私の考えすぎだったら申し訳ないので…ちょっと意地悪をします。
そう…会話の始まりから終わりまで、時計をちょこちょこ見て、双方が、おおよそ何割くらいの時間言葉を発していたか(口が動いていた時間)を確認するのです。

だいたい、8:2、ひどい時は9:1。会話時間が15分であれば約12分以上。
私は勝手に、時間という数字が表してくれると思っていますが、感覚だと思う人もいるかもしれません。なんとなく伝わってくれれば嬉しいです。

このタイプが主催する会議やお誘いは、とても雰囲気が悪いのは言うまでもありません。発言者はその人1人だけなので…自ずと…誰も発言しない?できない?ですから、何も決まりませんね。もしくは、独りよがりで決めて、できなかったら現場や相手のせいです。

盛り上げようとしても、相手とのコミュニケーションに歪みが生じているので、結局は…空回りの空気感か沈黙が主かと。

こうなると…もう、こちらも楽しくないので、適当にあしらうか距離を置いて関わらないようにするかです。

何年も前ですが、一度、移動時間60分のうち約47分話していた知り合いがいました。それ以来もちろん、会うこともなくなりました。


傾聴×事前準備×リーダーシップ

この関係ってものすごく大事だと思っています。

仕事のスケジュール感や進行管理、自分の人生設計においても、とっても大事なのではないかと。営業やディレクターなど、対外部とやり取りをする場合やなりたい自分になるための方向性の確認・擦り合わせみたいなものかなと。

(例)
この売上を上げるためにどうしていこうか?どんな課題がある?(傾聴)×去年の推移がこれくらいで…他社がこんな感じだから…(事前準備)×よし!この売上推移で進めていこうか(リーダーシップ)

これができていないと終始「突発的」なことが起こり対応し続けなければならない状態に…。そう…待ち受ける未来は疲弊。振り回されて終わり。
人の時間を奪うリーダーの出来上がりです。

傾聴で現状を把握できれば、事前に情報収集ができ、課題や問題を元により現実的なスケジュールやプランを立てられます。あるいは、実行中でもすぐに変更・修正ができます。

そんな単純ではないかもしれませんが、なあなあにしているよりマシです。

何の事前準備もなしに皆を集めて、何の会議をするのでしょうか?…無駄な会議の出来上がりです。

別々の特徴のように思えて、実は密接に関係している

傾聴やリーダーシップ、質問力、すべてをこなすのはかなりのスキルや経験がないと難しいかもしれません。

しかし、「傾聴力だけ」「質問力だけ」でも良いし、「傾聴力×質問力」や「傾聴力×リーダーシップ」、「質問力×リーダーシップ」などの掛け算でも良いと思うのです。まずは、1つ2つ3つとできることを少しずつ増やして行けば良いだけ。

「質問力」があれば、『●●さんは質問してくれるから、興味持ってくれてる』とか、「傾聴力×リーダーシップ」があれば、『●●さんは話しやすいから相談してみよう』となってきます。

そのどれもがない人間になったら……
……考えたら怖いのでこの辺りにしておきます。

以前流行った「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」というセリフ。

当時は、面白くて遊び半分で使っていましたが、
これって毎日毎日あるリアルな叫びかもしれません。

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