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【シンデレラ流】自分の価値の高め方について考察してみた。

 先日、千田琢哉さんの書かれた本の一文に衝撃を受けた。

 シンデレラが並み居る強豪の中で王子様をゲットできた理由は、朝までダラダラ付き合わなかったからだ。

千田琢哉『自分の時間が3倍になる人生を変える時間術』だいわ文庫 より

 あなたもお気付きのように、シンデレラがかけられた魔法とは、「時間を厳守する」ことだったのだ。

千田琢哉『自分の時間が3倍になる人生を変える時間術』だいわ文庫 より


 それが大見出しでもなく文章にさらりと入っている。センスが良すぎて本当に衝撃を受けた。

 今回も自分なりに考察してみたい。

「シンデレラはどうして王子様と結ばれたのか」
・結論:主導権を握ったから。
・理由:王子様にとっての「レアキャラ」になったから。

・説明
 
あれだけ熱い時間を過ごせば、王子様は当然、朝までシンデレラと一緒にいられると信じて疑わなかったと思う。

 王子様は何も悪くない。私でもこれはいけたって思う自信がある。

 でも実際どうだ。
 12時になった途端、「さようなら」ってあっさり帰っていくシンデレラ。

 多分私が王子様だったら、プチパニックになると思う。
 え、なに? 思わせぶり? レベル高すぎだろ……って。

 でもシンデレラは思わせぶりなんかじゃなくて、本当に王子様の事が好きだから演技でも何でもなくイチャイチャして、ぼろぼろの服を着ている所を見られたくなかったから、王子様の手を振り払って帰っていった。

 なんてミステリアス。
 そして罪なシンデレラ。

 でもこのシンデレラの行動は、大正解。
 なぜなら人間は適度な難易度の時に最も燃えるという心理があるから。

 手に入れられると思ったのに、帰った。この行動が王子様は衝撃だったのだと思う。
 
 誰もが着飾って自分に頭を下げる。つまり王子様は「選ぶ立場」だった。主導権を握っていたのだ。

 だからシンデレラを選んだのに、シンデレラが帰った事で王子は「選ぶ立場」から転がり落ちた。

 手に入れられないから、欲しい。

 これは人間として当然の心理。
 そして人間は適度な難易度の時に燃えるという傾向がある。

 王子様がもう必死になって探すのは当然と言える。
 この時点では図らずも主導権がシンデレラに移っている。

 これは現代にも当然のごとく応用可能。

 どんな飲み会も「あいてるよ」「暇だよ」と言って毎回参加する人より、滅多に参加しない人の方が喜ばれる。

 対人関係でこういったレッテル、つまり〝価値〟というのはとても大切で、「レアキャラ」という枠にはまる事で自分の価値を一気に上げられる。

 人間って「期間限定」「数量限定」とか、限られた条件に凄く弱い。

 恋愛のテクニックとかでもよくつかわれる手法だと思うけれど、それの元祖はシンデレラなのかも。

 主導権を握ろう。

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