見出し画像

【オススメYouTube紹介•その9】

こんばんは。
木村真人です。

昨日の夜、オンラインでミニ同窓会が開かれました。
グループラインで呼びかけ
いつものメンバー5人くらいが集まる流れ。
でも、そこから徐々に他の人が集まってきては
近況報告が行われていきました。
高校時代はあんなにバカをしていた子や、
ものすごくいじられていた子。
そんな友人たちが
地方で働いていたり、もう子供がいたり…
十数年ぶりに話す人もいてなんだか懐かしい気持ちのまま
布団に潜りました。

高校を卒業して大体15年。
人生みんな変わっていて面白いなと、
妙にノスタルジックな日でした。

そんなこともあってか
今日はものすごく静かに暮らしたい気分で、
ご飯を食べ、洗濯物をし、掃除をし、
勉強をし、友人とLINEをし、
本を読み、YouTubeを見る。
いろいろと頭の中で考えを巡らせた日でした。

東京では、
夜に降るはずの雨が少し早く降り出して、
洗濯物を取り込みながら
「驟雨だなー」なんて独り口に出していました。
驟雨といえば、にわか雨のこと。
一気にさっと降ってさっと止んでいく雨です。


吉行淳之介の「驟雨」
ものすごく古い小説。1954年の芥川賞受賞作です。
原稿用紙48枚の短編。
年齢にして30歳の時のことです。
なんとなくお気づきの人もいると思いますが、
そう、吉行和子さんのお兄さんです。

こんなあらすじです。
主人公は、汽船会社に勤めて3年目の男。
女を愛することを煩わしいと考え、娼婦街を彷徨っていた。
しかし、彼は次第になじみの娼婦の女に惹かれていく。
家宝を質に入れてまで通う主人公。
女は、あなたに次に会うまで「操を守っておく」などと言い、
主人公の心をどんどんと掻き乱していく。
主人公と女は、男の同僚の結婚式前夜、喫茶店にいた。
そして、一緒に降り出した驟雨を見る。
ぼんやり喫茶店の窓から外を見ていると、
まさに緑色の驟雨のようにアカシアが、あたり一面に降り注ぐ。
そんな特殊な光景を見て、
初めて娼婦街の「情緒」を感じた主人公は、
女への愛を確信し、同時に不安を覚える…。
翌日、結婚式に出席した後、主人公は再び娼婦を訪ねる。
しかし先客があり、40分ほど散歩してくるように言われる。
飲み屋に入り、蟹を食べ日本酒を飲みながら、
嫉妬心に駆られていく主人公。
娼婦に入れあげた末路など…とうまく嫉妬を飼い慣らそうとするが、
ふと見ると手元の端が折れていた。

という話です。
なんだか妙に色気や湿っぽさのある作品ですが、
男女の感情の機微なんかは現代に通じるところもありますし、
性に関する主人公の感情や精神描写が強く表れているのも面白味です。
短編で読みやすいので、是非読んで欲しいと思います。


さて、そんな今日のおすすめYouTubeはこちら。

【Serena Art】

twitterもinstagramもフォローしているくらい
僕はこの人の作品が大好きです。
出来上がっていく過程もさることながら、
色の混ざっていく姿、その色味、
塗り重ねて上書きして作られていく姿、
どことなく不思議な世界観や、
月や雲なんかの描き方、
最後の最後テープを剥がす瞬間は心を持っていかれます。
最後の最後まで楽しんで見れます。
こんな絵を描いてみたいなと思うほど。
amazonで思わず材料を探しました。
特にお気に入りはこちら。

「Spaceman Looking for Earth」
すごく素敵だなとみていたら、
再生回数ずば抜けていました…(5300万回)
途中で涙出てきそうです。
テープを外す瞬間とか、感動します。

「A Door To Heaven Landscape 」

「Sky Lit by Streetlights」


どの作品も最後まで見て欲しいです。
最初の世界からは想像もしていないところまで見せてくれます。
素晴らしいアーティストさんです。

BGMを聴きながら、
素敵なアートに触れながら、
眠るのも良い日かと思います。



それでは。






2020.5.5

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?