あさき まほろ

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あさき まほろ

スローペースで詩や写真を公開しています。 Twitter⇒https://twitter.com/mahoro_sy PIXTA(mahoro)⇒https://creator.pixta.jp/@prof1739213/

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  • 明日もまたあなたに朝がきますように[詩集]

    あさき まほろの詩集です。 誰かにとって、お守りとなるような言葉のつながりをめざして。少しずつ更新していきます。

最近の記事

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なみだの隠れ家[詩]

とろとろと そして ぼたぼたと  垂れた雫を 受け止めてあげたい、と そこに紫陽花(アジサイ)。 こちらに手を伸ばす無数の萼(ガク)に掬われて 涙はそっと玉になって、ころころと滑り込む。 ゆく先は しずかな繭に つつまれて じっと馴染む そこは、まるで 隠れ家のようだ。 受け止めるたび、ふるえる萼(ガク)たち ふふふ、と笑った気がした。 ”不”安ー”不”遇ー”不”平等  いろとりどりの”不”の中で 守られて、許されて、生きている。 私も。あの子も。 *atogak

    • 目を凝らすと ほこりとか塵とか そういうものが見えはじめていやになって それを人は"潔癖"というのだが 目を凝らすことに頑張ったために 認められない日もあって よく見てみれば そのほこりや塵も若干歪んでいたりして こんな小さな欠片にも紆余曲折があったのだ とか もとより何かの一部で 彼らにも母とか兄弟とか いたのだろうに と思えば楽になったり そんな日々を過ごしています。 あさきまほろ

      • TL作品 vol.3(2020年9月)

        Twitter (@mahoro_sy)で公開した作品をまとめております。 うたの日さんへも投稿をはじめました。 *** あみだくじの糸を辿って今がある 玉留めしたい今がある ♯うたの日 『 今 』 http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2354h&id=23 幼子へ細か細かにちぎるパン 長月の空やさし鱗雲 ♯うたの日 『 鱗雲 』 http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2357d&id=

        • TL作品 vol.2(2020年8月)

          Twitter (@mahoro_sy)で公開した作品をまとめております。 今回は詩中心です。 *** カスタードプリン くるん、ぽとん、ぱ、と ひっくり返す時が好き 元気なイエロー スモック広げた 幼稚園児のように 魅せてくる 『逆回転』 #優しい言の葉 *** ニコイチのさくらんぼ ぶらり。 覗き込むと 怯えるように ふりんと、揺れた。 どちらから、 と選べなくなって ティッシュの上に座らせる。 なんだかホッとしたようす。 『一緒』 #優しい言の葉 **

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        なみだの隠れ家[詩]

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        • 明日もまたあなたに朝がきますように[詩集]
          9本

        記事

          やさしい目をした動物たち [王子動物園]

          やさしい目をした動物たち [王子動物園]

          水耕栽培にはまっています。 小さな小さな双葉に感激🌱 そして、はじめて何本か生えてしまった苗から間引きました。 二本のうち、どちらを選ぶか…何日も心待にした双葉だから、ほんの些細なことなのに何て残酷なんだろうと心が痛む。 まだまだ世の中知らないことばかりだと思った😭✨

          水耕栽培にはまっています。 小さな小さな双葉に感激🌱 そして、はじめて何本か生えてしまった苗から間引きました。 二本のうち、どちらを選ぶか…何日も心待にした双葉だから、ほんの些細なことなのに何て残酷なんだろうと心が痛む。 まだまだ世の中知らないことばかりだと思った😭✨

          しゃぼん玉/漂白剤[詩]

          しゃぼん玉 作りましょう つー っと 吐息 注いで まあるく まあるく くるくるくるーって 色彩が  ぺかぺかと 笑いながら こころもとない 境界線を 流れていく 旅立つときは どこからみても 円であれば それだけでいい なるだけ 遠くに いってほしい 私の 気持ちだけ ぷるんっと はなれて なるだけ 遠くへ いってほしい 「しゃぼん玉[詩]」 * * * わたしの 引き攣った笑みが 上擦る声が 口癖が ミートソースのように 飛び散って

          しゃぼん玉/漂白剤[詩]

          何かを"した"ことが輝く日もあれば、"しなかった"ことが輝く日もあるのだから、ムヤミヤタラと悩む必要はないんだよな。 子供の頃の習い事を思い出したらよく分かった。人生はスーパー多面体。

          何かを"した"ことが輝く日もあれば、"しなかった"ことが輝く日もあるのだから、ムヤミヤタラと悩む必要はないんだよな。 子供の頃の習い事を思い出したらよく分かった。人生はスーパー多面体。

          仕事で使うEXCELの表、 「○○」と丸が並んでるだけで 指輪にみえる 浮かれている。 (メモ✏️)

          仕事で使うEXCELの表、 「○○」と丸が並んでるだけで 指輪にみえる 浮かれている。 (メモ✏️)

          分度器は[詩]

          なりたいな と思っているうちは 本物ではないなとわかっている たとえば わたしは レースのような せっけんのような 白になりたい 何色かに見蕩れるということは 確実にそれじゃないのよね 「誰かより」という尺度があるなら その分度器はどの方向から刺し込むの? 迷う力があるうちは まだ冷静さを保っていられるから あなたはあなたの側にいてもいいのよ 「分度器は[詩]」 *atogaki* 2019年未公開下書きに入っていました。 優柔不断は治っておらず、相変わ

          朝起きるとき、昔の上司が言った「贈り物は、もらうよりもあげる方がしあわせだね。あげる相手がいるってしあわせなことだよね。」て言葉がふと蘇って泣きそうになりました。久しぶりに会いたいなあ。

          朝起きるとき、昔の上司が言った「贈り物は、もらうよりもあげる方がしあわせだね。あげる相手がいるってしあわせなことだよね。」て言葉がふと蘇って泣きそうになりました。久しぶりに会いたいなあ。

          かげろう[詩]

          赤く熟れたトマト あなたにも届けてあげたかった という間に サッと季節は過ぎて 夏の日差しは贈り物 揺らめいて ちかっとする でも そこには なにもなくて ただ眩しい、と 戸惑う間に 人は勝手に 成長するものだから どうかそのまま 煌めいて 煌めいて 駆けて 駆け抜けて 「かげろう[詩]」 *atogaki* 8月も終盤、今年も夏が終わりそうです。 夏野菜、父母が畑をやっていて 実家に帰る度に沢山くれるんです。 今年もトマトやキュウリやズッキーニな

          コインランドリーの詩[詩]

          その空間にひとりぼっちだ。 外はザアザアぶりだ。 これは何かの罰だなあなんて思ってしまう。 ザザンパシャッ ザザンパシャッ と、波打つ水槽に 少しだけ余裕がある、一人分の生活が回る。 ぐるんと回る。 たまにちょっとだけ引っかかる。 ”ああ、大人になったなあ” と ”みんな、しっかりやっているのになあ” 右へ左へ ふたつの呟き、顔を出す。 特に後者は 古びたタオル、 洗面器の湯に つけたように ジュクリジュクリ と心に染みていく。 さっぱりと洗いあがる 私の歯車、ひと

          コインランドリーの詩[詩]

          波[詩]

          人間関係は”波”みたいだなと思った たっぱん たっぱんと  じゃれてきたと思ったら 一気に引いて 追いかけようものなら 逆さに逃げて ワアアっと盛り上がり 泡のように消える それなのに 遠くで  大きなうねりとなって 鳴いて わたしを 呼ぶ ひたひたと 足首まで 浸かって 心地いいような でも 前へ進もうとすると 足枷のように  しがみついて 重たいので なんともいえず ただ翻弄されて  これでいいのか これでいいのか と 浸かってる 『波

          かざぐるま [詩]

          すきま だらけ でいいの だから 回るの か ざ ぐ る ま 曲がってて いいの ちょんと とがってても いいの 風と手を取り 空を統べる あなたの 歪さは そのための ” つ ば さ ” 『 か ざ ぐ る ま (詩)』 *atogaki* もうだめだ、と思ったとき。 誰かの言葉を受けて、 自分が再び回りだす瞬間を感じることがある。 その誰かの助言から、ひとつふたつ・・ぽろぽろと 新しいアイデアと希望が生まれてきて もう一度くるくる回りだす、その瞬間。

          かざぐるま [詩]

          それは、焼き立てのパンのように[詩]

          考える余白が好き。 だれかが「うーーーん」と唸る。 その先に、新しいセカイが ひとつ誕生しようとしている。 「うーーーん」と唱えるその一秒は、 まるで、グラスにジュースが コポコポと注がれていく様子・・? と思ったけど、 どちらかといえば、 それはパンが焼きあがる美しさ、そう思った。 まぜて、こねて、のばして、 ねむらせて、ふくらませて、 じっくりと、じっくりと焼いて・・・? ほら、こんがりとしたとてもいい匂いがしてくる。

          それは、焼き立てのパンのように[詩]