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愛されない人間だと思っていた過去の話 〜学校編〜

数年前まで自分のことを「ハズレくじを引いて生まれてきた人間」だと思っていた。

不当な扱いをされたとき、理不尽なことがあったとき、怒りや悲しみの後に湧き上がる、「どうして私だけこんな辛い目にあってるんだろう?」という疑問に、自ら出した答えだった。

小学校と中学校では、いじめられたことがあった。当時、私の他にもいじめを受ける子はいたけど、他の子に比べて圧倒的に私が対象にされる時間が長かったように思う。

学校が辛くて、2.3日お休みしたことがあった。急遽、親と私は学校に呼ばれ、三者面談が行われた。担任の先生は、いじめっ子と私の関係を配慮して次の席替えのレイアウトを組むことを親に約束した。親も私も少しホッとして、次の日からまた学校に行けるようになった。

数日後、席替えがあった。先生は作ってきた席順を読み上げた。私といじめっ子が隣の席だった。驚いて先生のところへ行き、「先生、私と〇〇さんが隣の席になっています。席順を変えてください。」と言った。あからさまに嫌な顔をされた。

私が学校に行けなくなって、三者面談をして、いじめっ子と席を離すと親に話していたのに、なにも隣にしなくてもいいじゃないかと思った。それを訴えると嫌な顔をするなんて、私に嫌がらせをしようと思ったのかな?と幼いながらに感じた。

「どうして先生は、〇〇ちゃんや〇〇ちゃんのことは特別可愛がるのに、私に対しては私が嫌がることをするのかな?」と考えても答えは出なかった。

考えるうちにだんだんと、愛される人と愛されない人は生まれた時点で決まっていて、私は愛されない人としてこの世に生まれて来たのかもしれないと思うようになった。

受け入れがたい現実に対し折り合いをつけ、納得し受け入れるための自己防衛的な反応だった。

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