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「関口舞ブログ」として2013年くらいから書いていた記事のなかで、よく読まれていたものや反響の多かったものをまとめています。
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クッキーが焼けるまでの数分間について 【遠回しなレシピつき】

(執筆日:2014年8月27日 関口舞ブログより転載。) 時間が早く流れればいいのにと思うとき。眠るべきでない時刻に、たいした眠気もないのに、布団をかぶって目を閉じていたらそのまま夢に溶けてしまうことがある。時刻は正午で、暑い夏であることを示すのはカーテンの隙間から漏れる強い日差しだけ。部屋の中は少し寒いくらいに、クーラーが冷やしてくれている。日差しが掛け布団のうえに丸い水たまりのような光を作って、そこだけがとてもあたたかい。 夢のなかでどこ

学校でいじめられている・ハブられている・うまくやっていけないと感じている小学生・中学生・高校生に。その気持ちがたぶんわかる25歳のお姉さんが伝えたいこと

(執筆日:2016年5月17日 関口舞ブログより転載。) 今日、電車でこのような光景を見た。 高校生の、同じ制服を着た女の子が4人、私の向かいに座っていて、そのうちの3人がみんなでLINEでメッセージを送り合ってくすくす笑い合い、残りの1人の子は、ずっと下をむいてスマホをみていた。どうやら、3人は、残りのひとりの子の悪口を言っているようだった。私と同じ場所で彼女達は降りて、楽しそうな3人に続いて、少しだけ距離を空けてもうひとりの女の子はとぼとぼと付いて行っていた。 恐ら

私にとってサンタさんは「なんでも叶えることができる」ということの象徴だった。

(執筆日:2015年12月24日 関口舞ブログより転載。) 24日の夜だから、多くの人が恋人と過ごしたり、家族と過ごしたり、素敵な時間が世界のあちこちで経過しているのだと思う。 私は今日の夜は子供たちがいちばんうらやましい。サンタさんが部屋に来てくれる、みなさんが。いつのまにかクリスマスはデートをする日という風潮になっているけれど、私にとってはクリスマスはあくまで奇跡の日で、せっかくだし静かに、あんなに私のことを喜ばせてくれた、信じさせてくれた、勇気をくれた自分の中のサンタ

小説に関してはかなり偏食ぎみだなあと思い、自分の好きな作品の共通点5つを考えたのでメモした

(執筆日:2014年9月15日 関口舞ブログより転載。) 本を読むのは大好きだけど、かなり好き嫌いが激しいほうだと思う。好きな作品は100回でも読み返すけど、好きではない傾向の作品は読むのが苦痛で、冒頭で辞めてしまう場合もある。できれば好き嫌いなく色々なものを吸収したほうが良いのかもしれないけれど、まあこれは、食べ物の好みと同じことで、ある程度は仕方がないのかなあと思う。そこでメモとして、自分の好きな小説の傾向(共通点)と、恐らくその理由と思われるものを書いてみることにした

SNSで中途半端な承認欲求が満たされ、渇望感を欠いてしまっていたら、ダ・ヴィンチはモナリザを描き上げていない可能性がある

(執筆日:2016年4月16日 関口舞ブログより転載。) 何か思うことがあったり、世の中に対してすごく言いたいことがあったり、社会に対して「この部分を、このように変えたい」と感じることがあったとする。 それを誰かに聞いてもらいたい。共感してもらいたい。認めてもらいたい。実際に結果として残したい。 そんなときに、どうするか?ということを考えたので。 私は大学生の頃、何かすごく言いたいことがあった。「言いたいこと」というのは別に、何かを批判するとか抗議するとかそういう「物を申