うまれたてのはだ

春の作品を制作する
それは
視覚聴覚嗅覚で移ろう季節を探すことからはじまる

はる
ハル

この春はどこにあるだろう

私が1番最初に見つけたこの春は
生まれたての肌だった

透き通る産毛がほわほわで
さらさらで柔らかくて

ちょうど蕾となった花と
緑が深くなりはじめた草と
そして手の中に生まれた白い光

濡れた睫毛もかわいくて
ずっと大切にしまっておきたくなるような想い

そんな春を蝋燭で表現しました。

そしてもうひとつ

いつもよりも色が鮮やかで華やかで
女性らしい春の作品

今この時代に
女性らしい、なんて言ってはいけないのかも

それでも私は
この時代に創作をしている

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