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映画館の話

みんな、映画館って映画が観たくて行くんですか?

私は世にも珍しい「映像作品が苦手な人」を自負しております。
ドラマ、アニメ、ドキュメンタリー、映画。
世の中には沢山の映像作品が存在し、娯楽として嗜まれている今日この頃。
私はどうしたって映像作品が好きという気持ちがわからないのです。


私が映像作品が苦手な理由。

第一に全く集中できない。
映像に没頭するという感覚が何処かへいってしまっている。目の前で主人公が恋をしようと、旅へ出ようと、仕事をしようと、そんなことより私は自分の恋や、旅や、仕事の方が大事で、「そういえば〇〇といえば⬜︎⬜︎はどうなったんだっけか」「※※に連絡しとくか〜」と脳みそがすぐに切り替わってしまい、スマホをいじりたくなってしまう。


第二に映像作品は時間が決められている。
例えば刑事ドラマなら、犯人が分かるまで1時間かかるし、アニメだったら決着がつくまで2週間かかったりする。私はその時間をなんとか短縮できないかと思ってしまう。過去の作品だったら先にWikipediaで調べるという無粋なことを平然としてしまう。
それに、映像を作った人の手のひらで転がされながら一つ一つフラグを回収しなくちゃいけないというのもなんだか私の性に合わない。


第三に流行りに乗ることが苦手だ。
小さな頃から「ドラえもん」も「クレヨンしんちゃん」も観ていなかったからか、今も「鬼滅の刃」「呪術廻戦」「愛の不時着」など、「大学生ならとりあえず全員履修しているよね?」みたいな流行りの映像作品に対して全く興味が湧かない。
じゃあニッチな作品なら観ているのか?と言われると、「流行りの映像作品を見る」というスタートラインにすら立つ気がない私が、ニッチな映像作品を観ているわけがない。


映像作品は苦手だけど、映画館はちょっとだけ好きな私。
その好きという気持ちのうち2割は「お金を払って、スマホを禁じられるという制限つきの環境で、絶対に映像を楽しまなければならない」という圧迫感です。


あとの8割はポップコーンです。

ポップコーンってなんであんなに美味しいのに、映画館とディズニーでしか食べられないのでしょうか?
これも今度書きたいと思っていることではあるけれど、私はディズニーも苦手。だからほとんどポップコーンを食べる機会がない。


でもポップコーンは大好きなんです。

コンビニで売ってるポップコーンは全然美味しくないよね。あんなのは、なんの意味もない。

あのデカくて四角いピカピカしたポップコーンしか入ることのできない機械でゆっくり温められながら保管された甘い匂いのするキャラメルポップコーンこそ、真のポップコーンだと思っています。

あんまり味のついてない白いところと、表面がカリカリになるまでキャラメルの塗られた味の濃いところとを一緒に食べる時の幸福感!

そして、それを味わうためだけに映画館に行く私。
ポップコーンを食べるためだけに映画のチケットを買う私。
圧倒的社会不適合の姿。


映画館のポップコーン売り場でテイクアウトも出来る様になるか。
もしくは私が映画の楽しさがわかる、豊かな人間になるか。

どちらかでいいので、早急な対応を期待している今日この頃であります。


【ひとこと】
ポップコーンに加えて、映画館のいいところは初デートにもってこいなところだと思ってます。
喋らなくていい、ポップコーンを食べる時に手が当たるというプチラッキーを引き起こせる、映画の感想を話すことで絶対に会話が途切れることがない、の三拍子。

今の彼氏との初デートはコナンの映画でしたし、今年も隣でコナンを観ました。

その昔、好きだった人と初めて2人で映画館に行った時、偶然彼の元カノが全く同じ映画を見ていて、映画館全体が一瞬で凍りついたのも今となってはいい思い出ということで。

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