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ひとりぐらし、はじめました


7月の終わり、絶対に一生を添い遂げると思っていた彼氏とお別れました。

この7年、その存在がいることで強くなっていた私は、そこに何も残らなくて、目標を強く持った彼だけは強く別の道を歩み始めました。
自分で決めたのに、何にもわかっていなくて、隣にいたのに、隣にも並べてなかった私だけが残りました。


脳みそで考えるよりも速く、私は会社の上司に社員寮の契約の紙をもらいました。
会社で唯一頼りになる部署の総務部は勤務地の遠さから直ぐに許可を出してくれました。
住宅手当の出る不動産会社の物件を調べ、8月には家を決めました。

電気もガスも水道もギリギリまで手続きをせず、当日本当に開通しているか不安でしたが、それも何とかなり、9月中旬には引っ越しが完了しました。


行き当たりばったりで一人暮らしを始めた今、不満も出そうなものですが、やっと人生を踏み出した気がして心地いいです。


実家では洗濯機を回したことがなくて、彼の家に何日滞在しても洗濯機だけは怖くて回せなかった私も、週に2回は洗濯機を回しています。

はじめのうち、備え付けの洗濯機から謎に大量のホコリが発生して、コロコロが手離せない日々を過ごしていましたが、それもこの間、洗濯槽にホコリポケット(私命名)が存在してそれを取り外して、ホコリを捨てれば、かなり軽減できることに気がつきました。


実家の自室ではモノが溢れ、足の踏み場もない生活をしていましたが、今は少なくとも客用の布団も含めて2つは布団が敷けるスペースを確保し続けています。

クローゼットの中に押し込んでいるだけと言われたら、それまでではありますが。

モノが捨てられないタイプと思っていた自分も、1人で暮らしてみると、案外ゴミをはやく出したい派閥に属する人間のようで、毎週最低でも2回は朝8時にフラフラとゴミ出しをしています。


彼の家でしていたおままごとのような料理は、おままごとのままかもしれませんが、自分で選んで買ったお皿の上の料理は、心なしかレベルアップした気がします。

スポーツをしている彼のための料理ではなく、私自身が明日も活動するための栄養素を摂っていると思うと、自分の力で生きている実感があります。


まだ、できないことも沢山あるけど、できないに立ち向かおうともしていなかった自分からは少なくとも抜け出せた気がします。

何もできなくて何も知ろうとしなかった私から、何もできないけどやれば何とかなると知った私にワンランク向上中です。


さぁ、2年契約のこの部屋を出て行く時には、パワーアップできているか。
それともこの部屋の一人暮らしが心地よくて、契約延長か。
はたまた実家に帰る選択肢が生まれているか。
誰かと住むことになっているのか。

兎に角、人生に絶対なんてないから、今の自分の力を殺さずに、毎日を生きていかなくちゃいけませんね。




【ひとこと】
ホコリポケットは、糸くずフィルターと言うらしい。
今月は確定申告。どうしよう。

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