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小説で固有名詞を使うのに躊躇する、そこから考えたこと。

好きで小説を書いている。小説家志望のアラサー会社員だ。
現在、小説書くことを仕事にしているわけではないが、いずれ仕事にしたいと思っている。
だから、小説を書くことはいつだって、頭の片隅にある。
会社員のあいまにも、隙を見て、創作のこと考えている。

こちら参考
小説を書くまでの経緯と葛藤

小説を書くときにどうしても抵抗感を感じてしまうことがある。
それは、固有名詞を使うことだ。

小説家を目指す者だから、もちろんのこと、巷であふれている小説は、有名な作家、好きな作家の作品はどういう風に書かれているのだろうと気にする。

作品の中であえて固有名詞を書いている場合もあるし、
固有名詞をなるべく使わずに物語っている場合もある。

作者のスタンスなのだろうと思う。
描写から立ち上がる映像のリアリティさに拘り、緻密に細やかな描写を好むのか、
描写の映像編集は読者にある程度まかせて、ムードで伝えていくのか。

私はというと、
固有名詞を使った瞬間、読者の中でイメージが固まってしまうのが、なんとなく抵抗がある。
全く使用しないというわけではない。でも、できるだけ避けたいなあと思う。

登場人物が身に着けるファッションのブランド名然り、口につける嗜好品(酒やたばこ)銘柄然り。
場所を特定する街の名前や駅前でさえも躊躇する。

あと、最近よく葛藤するのは、
時代の変遷で突如現れ、あっというまに生活に馴染んでしまった製品やサービス。
たとえば、iphone、LINE。
登場人物間の連絡手段としてよく描写に現れるけど、いつも躊躇する。その固有名詞を使うこともあるし、なんとか使わずに、けれど、その固有名詞のことなんだろうなってわかるような描写の仕方だったり。ケースバイケースだ。

作品を読む読者の脳内イメージをどこまで固定するのかと、責任を感じてしまう。
本当に固有名詞の存在感がでかすぎるなって思ってしまうのだ。フィクションだからこそ、想像の余地、幅を自由に持たせておきたいなって思う。
作者が伝えたいのものも大切だけど、
読者の想像は、読者の見えている映像は、感じとるものは、自由であっていいんじゃないかなって。

そんなことを気にしてしまうと、筆がとまる。
一度気になりだしたら、何が正解なんだろう? って考えてしまう。
正解なんてないのだろうけど。
少なくとも、書き手の私が納得する形の答えを見出したいって思う。

ひとつ仮の答えとして見出したのは、
書き手としての私が、固定したイメージを表現するのを躊躇するのは、
読み手としての私が、読書時に詳細描写よりムード先行で読書しているからかもしれないなあと。固定されていない想像の幅、自由な領域が好きなんだろうなと。
あまりきちきちと綿密に計算され、映像描写つくされた物語はほうほうなるほどと思うけれど、遊びやおまかせの想像の余地がほしいなって思ってしまう。
少なくとも小説に関しては。

小説家としてのキャリアなど皆無で、いわば趣味の領域でしかない。(本人は一小説家として心意気は本気なのが)
確立した文体などない。まあ、そんな簡単には確立しないのだろうけど。
書きながら、読みながら、葛藤し続けたいな。
そのためにはもっともっと書く時間をつくらねば。自分の体力と生計とのバランスうまく考えていきたいものだ。
ちょうど、これを書いている今日、外のセミナーに行って、アラサーという年齢、仕事、ライフプランとのバランス考えたばかりだった。
不確定事項が多くて、不安がたくさんあるのだか、
ひとつシンプルな答えとして導きだせたのは
書き続けたい。
書き続けるための工夫を全力で考えたい。
書くことは好きだからやめられない。
じゃあ好きなことをもっとするためにはどうしたらいいか。
それを軸に人生試行錯誤していきたいなと思う。
年代的な雑音、会社員としての立ち居振る舞い、自分が勝手に掛けている制限や思い込み。
それらを言い訳に、好きをがまんしないでいたいなって思う。

書き続けたい、そのシンプルな答えだけ、こだわれば、よくて
あとの不確定要素は緻密な計算や計画は無理にしようとせず、遊びを、想像や妄想の余地をのこし、幅持たせておきたい。
どうでもいいってわけじゃないけど、まあなんとかなるっしょと
すこし吹っ切れた。

平成のおわりが近づくなか、
あしたは新元号が発表されるようで、
世の中はなんだか、そわそわしていて
この落ち着きのなさ、嫌いじゃないな。

今、noteで連載している
小説のタイトルに
「転機」ということばを入れているのは
いつもこの転機を意識し続けているから。
変化上等。刺激カモン。
わくわくしていたい。

あしたの転機予報は?

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