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第三回文学フリマ札幌

 文フリ当日は朝6時起き。前日完成したエッセイに不備が見つかってしまい、冊子に挟むお詫び文をハイスピードで作った。このエッセイは無料配布にしよう。

 その他にも足りないPOPを作ったりして結局出発は遅れ気味に。10時の搬入開始時刻に会場に到着できなかった。1時間に満たない時間でブースを設営しなければいけない。

 長机に布を敷いて、小さな棚を組み立て、試し読み見本を配置して…まだ全然形にならないうちに「それでは文学フリマスタートでーす!」というアナウンスがあって、お客さんが続々会場へ。その後ブースが完成するまで30分近くかかってしまった。

 最終形態はこんな感じ。ちなみに、試し読み見本の後ろに置いてある棚はセリアで買った組み立て棚にニスを塗ったもの。

 ニス塗りなんてのも義務教育以来でキレイになんて出来なかった。しかもこの棚、なんにもしないと溝がきつくて組み立てがまともに出来ないので、何度もヤスリかけて溝を広げた経緯あり。本当は2セット置く予定で持ってきていたのに、スペースが足りなくて1セットしか置けなかった。

 冊子を平置きにするよりは高さが出て目立つのだけど、なんだか中途半端な出来になってしまった。でも、棚があることで良かったことも。

 棚のスペースのひとつに「百円均一」とプリントしてある厚紙を貼って塞いでいるのは、裏側をこうやって物置に使いたかったから。組み立てたときに下にできる僅かな隙間にもメモとかハサミとか置けて良かった。

 さて話を戻して会場の様子。午前中は人が多かった。ありがたいことに過去2回の文フリよりずっと早い段階で一冊目が売れた。

 今回は新刊があるにも関わらず見本誌を出さなかったのは、もともと発行数が少ないから。ブースに出してある見本も売るつもりで持ってきていた。売り切れても増刷するということは考えていないから、見本を残すこともないし。

 百円均一だからまあいいだろうと思って、お品書きを用意していなかったのは失敗だった。WEBカタログにはさらっとどんな内容か、何ページか、何円か載せてあるけど、正直あんまり見られてないのだと思う。やっぱりブースにどんな本かをまとめたものは必要だと思った。

 それでも百円という価格からか、割合たくさんの方に手にとっていただけた。SNSを見てくれたのかな、紙のことや製本のことについて質問してくれた方も複数いて、そういうことを話したりするのが楽しかった。あと、ブースに展示していなかった既刊のエッセイが1冊売れたのも嬉しかった。 

 午後に入ってしばらくするとお客さんも少なくなってきて時間を持て余しがちに。こういうときの時間の潰し方は次回までに考えとこう。

 終了まであと1時間ほどになると、ブースを片付け始める出店者さんがちらほら。遠方から来た方は売れ残りや什器なんかをさっさと荷造りして会場内にある宅配コーナーで送ってしまわないと帰りの荷物が大変。市内から来てる方だって、荷物が多ければ同じ。

 わたしは前回の札幌では売れ残りを自宅まで送ったけど、今回は送らずギリギリまで営業した。荷物は全部担いで帰る。

 文フリは16時無事に終了。ぱっぱと片付けて撤収。冊子は割と売れたので荷物は減ったけど、組み立て棚がやたら重かったので帰宅後しばらく足が震えるほどだった。什器に関しては次回もっと軽いのにしよう。

 準備に手間暇かけたぶん、今回の文フリは達成感が強かった。特に直前一週間はロクに寝ないで作業してたし、何というか、学祭直前の感じに似ていた。創作物は今やネットで販売できる時代だけどやっぱり手売りは楽しい。

 欲を言えば、固定のファンがついてくれると嬉しい。頒布する冊子の告知をしたら予約が入るとか、「これ目的で来ました」ってお客さんがいるとか、レビューをいろんな人に書いてもらえるとか。そう言うの憧れる。文フリ歴が浅いので、地道に続けるうちにそんな風になればいいなあと思う。

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