見出し画像

自己責任論でハッピーになるのは誰?

こんばんは。

突然ですが皆様、逃げ恥スペシャルはご覧になりましたか?

私は1/2の放送日に、おいしい燗酒を片手にほろ酔い気分で、母とテレビの前で膝パーカッションを炸裂させながら視聴しました。

すばらしくよくできたドラマだった…!

あれほどまでに社会課題を投げかけておきながら、みくりさんと平匡さんにむずきゅんする…絶妙なバランスのとれたドラマだったと思いました…

しかし、その逃げ恥への感想がなんと大きく二分していることがわかりました。

”逃げ恥”バックラッシュからみるアンハッピーな社会

以下のあつたゆかさんのツイートで、「逃げ恥面白くなかった派」の意見を見てみましょう。

なるほど…。

呪いをかけられた人がそれをまた再生産する…。

なんて不毛でアンハッピーな世界なのだ。と思ってしまった。

みんなもっとハッピーに生きようぜ…。

”出産が順番待ち”なのも、”男性の育休の取りづらさ”も、”同性パートナーと婚姻関係が結べないから死に目に会えない”のも、すべて本来は社会の問題であるはずなのに、それがどうしてかこの国では個人の問題だと皆が思いこみ、自己責任や自助を互いに押し付けあう。

すべてが国民の努力にゆだねられる。

ん?それって誰がハッピーになるの?

自分が過去にされた仕打ちと同じものに、たった今打ちのめされている人を前に、「ふっふっふっ、ようこそ地獄へ。これこそが生きる定めなのだよ…」とささやく国民たち。

え?それって誰がハッピーになるの?


自己責任論の果てに。ハッピーになるのは、誰?

そうした自己責任論の行きつく先はどこなのだろうか。

それはきっと、民主主義社会の崩壊。

社会の”上”のほうのほんの一握りの人たちだけが、得をする社会。

本来は社会の問題である問題を、個人の問題であると錯覚させ、国民が互いに苦しめ合う。

今の制度で、今の社会で得をしている人、今の社会の仕組みでおいしい蜜を吸っている人、今の社会が変わると困る人、そういった人たちは何の心配をする必要もない。

我々が勝手に貶め合い、たたき合い、勝手に仲間割れしてくれるから。

今我々が苦しんでいるその”問題”が、個人の問題なんかではなく社会の問題だと多くの人が気づいたとき、人々は団結して社会や制度を変えようと協力しあう。

それをさせないのが、”自己責任論”。そう、私は思っている。

「○○なのは、あなたが悪いから。努力が足りないから。」

「自業自得だろう。文句をいうな」

本当に、そう?

身近な問題は社会の問題。

もっと、社会を、政治を、話そう。

もっと、声をあげよう。

悩んでいるのはあなた1人じゃない。きっと。

そして、助けを求めるのは悪いことなんかじゃない。とも言いたい。

人間は1人では生きられない。

どこかで、

”大人”になる、ということは、助けてくれる人、存在を見つけ、それを増やすことだ

というようなことを聞いたことがある。

日本の人たちは、もっと自分にも、みんなにも優しくなっていいんじゃないかな。

悲しさやつらさを、たった一人で抱きしめるのではなくて、みんなで抱きしめ合おう。

みんなで、ハッピーに生きよう。

ハッピーに生きられる、社会をつくろう。みんなで。


〈最後におまけ〉

日本人はなぜ自業自得と考えてしまうんだろう。という記事⇃

「新型コロナウイルスに感染する人は、自業自得だと思う」
日本11.50%、アメリカ1.00%、イギリス1.49%、イタリア2.51%、中国4.83%。日本は欧米に比べると約10ポイントも高かった。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?