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青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない

パンフは、豪華版も通常版も共にソールドアウト乍ら、何故か来場者特典は残っていると言う。

先日の劇場前作テレビオンエアに続き、早速観て来ました。
当初は3週目の来場者特典狙いで、今週末土曜を考えていたのですが、水曜サービスデー(以前はレディースデー)で料金1300円となるとの事で、即決でありました。
直前でも席が空いていましたし、結果的に特典も戴けました。
ホームのブルク13は久々(4月のプリプリは京都)でしたが、そもそも昨年は2本だけだったので、ホームと言うのもちょっと恥ずかしいですね。
夏休み前とは言え作品もそれなりに揃っていた印象でしたが、以前の水曜日と比べるとサービスデーにしては、拍子抜けする位にはちょっと少な目だったかも知れません。

ネタバレ無し感想

前作劇場版は、TVシリーズ集大成の側面も少なからずあったかと思うのですが、それでも全てが丸く治まった訳でもありません。
記憶を取り戻したと言うか、元の人格に戻った花楓(かえで)が、本当の意味で
"かえで"から"花楓"へと戻る
そんなお話でありました。
勿論、どちらも同じ人物である事は間違いありませんが、リンクしている訳ではありませんから、本人としてはもどかしさもあって、苦悩に繋がるのでしょう。
"思春期症候群"の原因に加えての、新たな悩みでありますから、二重の苦しみであります。
そもそも完治した訳では無く、1つの症状が収まって、漸く時計が動き始めたところであります。
他のヒロイン達も同様で、症状が収まっただけでは、発症前に戻っただけであって、そこで自分自身と向き合わない限り、完治は有り得ないのでしょう。
そこで、咲太なんですね。
何故だか、"思春期症候群"を引き寄せる男。
咲太達周囲の献身もあって、1つの答えに気付けたからこそ、花楓の新たな一歩が記される事になりました。
記憶の有無に関係無く、過去の自分が今の自分を形作っている事は事実ですし、それを隠す事が出来たとしても、無かった事には出来ません。
辛い記憶であれば、忘れ去る事も否定しませんが(寧ろ推奨)、忘れる事で今の自分があるとするなら同じ事ですね。
花楓が、完治への道を歩み始めたとするなら、全く焦る必要も無いでしょうし、前作の翔子さんはまあまあ結構な時間を掛けていましたね。
まだまだ、これからです。
何れにしても、重苦しさを余裕で吹き飛ばす、温かでほんの少しだけ切ない作品でありました。

と言ったところで、既に次回作公開のアナウンスもあって、前売券も発売されていました。
序盤とエピローグで、あからさまなフラグもありました。
(エピローグは映倫マーク後なので予告扱い?)
麻衣さんも、本質的な悩みを内包していた、と言う事でしたか。

(73分)


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