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私の原点

過去を振り返ると、自分の原点となるような特別な経験や出来事って必ずありますね。それは、私たちの生き方や考え方に大きな影響を及ぼす、土台ともいえるようなもの。

そういう経験というと、何を思い浮かべますか?

私の場合は、高校の教員としての経験です。大学を卒業した後、私立高校で英語の先生をしていました。

大学を卒業したての22歳。高校生が15歳から18歳くらいと考えると、実は年齢的にはそう大差なかったんですよね。「先生」ではありましたが、社会に出たばかりで右も左も分からない頃。なんとか日々乗り切ってはいたものの、英語も生徒への指導も不安でいっぱいでした。


特に生徒との関わりにはいつも頭を悩ませていたんです。ちょうど生徒も思春期で、ただでさえ対応が難しい年代ですよね。


今でも思い出すのは教師になってすぐの頃。1年生の授業で教科書を出さない、ちょっとヤンキーの生徒を注意したところ、その生徒が「うっせーんだよ!」と怒鳴り、私に教科書を投げつけてきたんです。


いや~、ビックリしました!教科書を投げつけられたのは人生初めてで、心臓がバクバクしたのを今でも覚えています!

教師になってからは日々ビックリするようなことが続き、いつも「あれでよかったんだろうか」とくよくよと考えてばかり。夜に布団に入ると迷いと後悔がぐわっと胸に迫ってきて、目が冴えて眠れない夜が続きました。


その後仕事を辞めてアメリカに留学したんですが、もっと勉強して知識を得たり外国でいろんな経験をすれば、自分に自信をもててそんなに悩まなくなると思ったからなんです。


最終的に12年間アメリカで生活しましたが、海外で生活するうちに「あの時なぜあんなに苦しかったのか」が自分自身でようやく分かるようになりました。


あの頃の私は、生徒への対応はどこかに答えがあると思っていたんですよね。だから「私がやったことは正しかったのか」ということが気になってしょうがなかったんです。

今思えば答えなんてなくて当たり前なのに。どこかに正しい対応があるはず、先輩の先生の対応が正しいはず、と思ってました。間違えるのが怖かったんですよね。

そんな自分の答え探しグセに気づいたのは、アメリカで就職したのがきっかけでした。


アメリカは、家族をとても大事にする文化があります。当時の私の上司もそうでした。


上司は30代のアメリカ人男性で、子供がまだ幼稚園くらい。8時始業の会社に、上司はいつも朝早く7時くらいに出社してくるんです。そして夕方4時と明るい時間に帰っちゃうんですよ。「庭の芝刈りをしないと奥さんに怒られる!」と言って。(笑)


ハリウッド映画でお父さんが庭の芝刈りをしているシーンを見たことあるでしょうか?まさにあれです!

当時勤めていた会社ではそれぞれが自分の仕事に対する裁量があって、自分の仕事さえ終われば時間は割と自由でした。

驚いたのは金曜日。

午後3時くらいになるとみんな帰りはじめるんですよ。4時になると会社はがらんとしていて、よく上司から「Maiko, go home!」(マイコ、帰って!)と言われたものです。私は定時まで仕事をするもの、という感覚でしたが、周りから見たら仕事しすぎと思われていたようです。


いくら自由とはいえ…とはいえですよ。金曜4時に帰るって、ありえなくないですか。残ってるのは日本人だけでした(笑)それだけ家族との時間を大事にすることが当たり前だったし、だからこそ効率よく仕事をすることが求められたんですよね。


一番ビックリしたのは、みんなとにかく決断が早かったこと。まず決断して動く。問題は起きた時に考える。「走りながら考える」というスピード感で仕事をしていました。


それまでの私は何かやろうと思った時、うまくいきそうな方法をまず考えていました。そんな私とは正反対。

まず自分の大切にしている価値観や優先順位があり、それを基準にして決断し、行動していました。


時々「それってどうなの?」と思うこともあったものの、どの道でも自分が選んだ道を正とする姿勢は私にはないものでした。

そんな環境にいるうちに「私はずっと正解探しをしていたんだ」ということ、そして「正解はどこか外にある気がしていたこと」に気づいたんですよね。


実はそうではなくて、正解は常に自分の中にある。それを大事にしていれば決してブレることはないし、自分の判断にもっと自信を持てるはずだ、という考えに至りました。


アメリカで生活をしてみて、自分の優先順位を明確にして、それを基準に決断することの大切さを学びました。高校の先生時代にそれができていれば、眠れなくなるほど思い悩むことはなかったのでは、と今にして思うんです。

例えば「生徒の安全を第一に」とか「生徒の将来を大事に」とか、とにかく自分が大事にしたいことをはっきりさせて、それに基づいて判断や対応をしていれば迷うこと自体きっと少ないですよね。


それが当時の私は恥ずかしながら、「先生らしいこと」や「周りの先生が納得しそうなこと」など外のことを基準にしていたから、判断に迷いフラフラしてしまったんです。


教員時代の自信のなさや留学してからの気づきは私の財産です。今でも子育てをする時や講座をする時、まず自分が大事にしている軸を明確にして、それを基準に判断することを心がけています。それは、私の講座でもまず第一に受講生さんと取り組むことでもあるんです。

22歳の教員だった頃からもう20年以上。今でもあの頃の未熟な自分や、後悔の数々を思い出します。もちろん嬉しいことも楽しいこともたくさんありましたが、「あの時の〇〇さんはどうしてるかな」と申し訳ないような気持ちで思い出すこともあります。


当時の生徒たちに恥ずかしくない自分でありたい。
その思いが私の原点となっています。

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