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「先生、どうか皆の前でほめないで下さい」

こんにちは。
おうちで楽しみながら
AI時代に負けない子供を育てる 
認めて伸ばす英語コーチ 
宮川まいこです。

先日、本屋さんで手にした一冊が
私が考えていたことをズバリ言語化してくれる
ドンピシャな本でした。
子育て中の方にぜひご紹介したく思います♪


本の概要


私が最初に目を引かれたのは、タイトルでした。

『いい子症候群の若者たち:先生、どうか皆の前でほめないで下さい』

メディアで話題になっていたようなので
ご存知の方もいるかもしれませんね。

この本を書かれた金間(かなま)教授は
大学生を含む現在の若者を主な対象として
彼らが抱える複雑で微妙な心理を解読していきます。

「いい子症候群」の若者たち

「最近の若者は…」は、いつの時代も定番フレーズ。もちろん時代とともに、少しずつ若者たちの心の中も変化しています。令和の若者に対しては、「まじめで素直」、「打たれ弱く、繊細で、何を考えているかわからない」といった声をしばしば耳にします。 本書では、「いい子症候群」というフレーズがぴったりな、今の若者たちが抱える複雑で微妙な心理や、行動原則を徹底分析します。

Amazon『先生、どうか皆の前でほめないで下さい―いい子症候群の若者たち』

若者たちを取り巻く社会。


話しは変わりますが、
私は10代、20代の若者を知ることが好きです。

普段なかなか出会うことのない世代なので
20代の甥っ子や姪っ子に会うと
「いま何が流行ってるの?」「何にハマってるの?」と
質問しまくりです。

姪っ子から推しの「なにわ男子」のことや(私は箱根男子派!)
SNSの使い方(加工がすごく上手!)などを聞くと
異星人と話しているような新鮮さがあるんですよね。

20代の甥っ子姪っ子は
InstaやTikTokなどのSNSにしても
使い方が最前線で
話しを聞いているだけで勉強になります。

そして、今は小学生の娘や周りの子供たちも
やがて成長して20代に突入していくと思うと
今の若者がどんな社会で生きているのかは
決して他人事ではありません。

いま若者を取り巻く社会こそが
私たち大人が作り上げてきたものなんですよね。

「自分たちさえよければいい」と
もらい逃げするような大人や政治家はとても多いです。

でも私は
若い世代が安心して生きられる社会を作ることが
大人の役割だと思うんです。

「いい子症候群」に共感する部分がすごく多かった。


この本は、今の大学生くらいの若者について書いています。でも、読んでみるとびっくりするくらい以前の私と共通するポイントがありました。

・人目が気になる。
・競争したくない。
・失敗したくない。
・自分に自信がない。

こちらの投稿でも少し書きましたが
子育て初期の私はまさにそんな感じだったんです。

そして、この本を読んで、
「いい子症候群の若者を育て上げたのは
 かつての私かもしれない」と身につまされて思いました。

かつての私をもっと濃くして
ぎゅっと凝縮させたように感じたんですよね。

例えば筆者は今の若者を
「究極のしてもらい上手」と表現しています。

素直でまじめな雰囲気、
何も言わない、行動しない、質問もしない。
時折疲れた顔や難しい顔を見せる。

そうすると、大人がつい手を貸してしまうのだと
いうのです。

大人は、何でもしてあげるのは
良くないことだと薄々感じているにもかかわらず、
つい手を貸してしまうものなのだ。
若者に何かしてあげたいという欲=大人の自己効力感を、若者は見事に操っている。

『いい子症候群の若者たち』

現在進行形で子育てをしている私にも
「若者」を「子供」に置き換えるとすごく言えることだなと思うんです。

子供になんでもかんでもやってあげていたら
子供は「どうしたら周りの人にやってもらえるのか」ということを
無意識に身に着けていきますよね。
それって大人の問題じゃないかとハッとしました💦

筆者はこう続けています。

大人側この流れを変えたいと強く願うのなら、それは簡単だ。
大人側が自らの「してあげたい欲求」を封印すること。それに尽きる。

『いい子症候群の若者たち』

子供にやってあげるのは、子供のためではなく
「自分のため」なのかもしれません。

子供がなんでも自分でできるよう
サポートをしていくのが子育て中の親にできることなんだと
改めて思いました。

心にぶっ刺さった言葉。


今回、この本を読んで
「ああ、わかる~」と思うことが多くありました。

中でも、私の心に刺さった言葉を引用します。

”多くの場合、親の思考が子どもに多大な影響を与える。”

”挑戦が成長につながることを実感できないのは大人であり、一度失敗すると這い上がれないと思っているのも大人であり、既得権信者もやはり大人である。”

『いい子症候群の若者たち』

子供や若者は、大人を映す鏡です。

私たち大人が挑戦や失敗を恐れ、
チャレンジせず、縮こまって生きているとしたら
子どもたちはそれを見て学んでいくでしょう。

挑戦なんてしない方がいい。
冒険なんてしなくていい。
失敗したらやり直せない。
とにかく無難に目立たず生きて行けばいい。

そんなもんじゃないですよね?
子供にそんな風に生きていってほしい訳では
ないですよね?

もっと言うと
そんな風に生きていけるほど
甘い状況ではありません。

そしたらやはり私たち大人が、
チャレンジして失敗して立ち直って
たくましく生きていく姿を見せること

大事なんだと思うんです。

最後に。


最後になります。
私は「いい子症候群」に共感する部分がいくつかありました。

その上で、大人がチャレンジして失敗できる姿を
子供に見せていきたいと改めて思いましたし、
私の思いに共感する方と繋がりたい!と思っています。

失敗が怖い、自信がない…
自分らしく生きたいけれどよくわからない…

今はそう感じても、
これから
心を癒しながら満たしながら、
チャレンジを応援し合って
子育ても同時進行で進めていける仲間と
出会っていきたいと思うんです。

この本に共感する方、
「私の中にもこういう部分ある…」と思い当たる方、
公式LINEにご登録いただけたら嬉しいです。






最後までお読み頂きありがとうございました!いただいたサポートは更なる学びのために使わせていただき、その学びを若者や子供たちに還元していきたいと思います!