生後1ヶ月

1月29日で、生後2ヶ月になった。

振り返れば、母も子も初心者から始まった育児生活。

その前に壮絶な出産があったのだけれど・・・それはまた別の機会に。

出産後、初めての抱っこ、授乳、ミルク、ゲップ出し。まだ妊婦かと思うくらい膨らんだ子宮は痛いし、会陰切開の跡もめちゃめちゃ痛い。母は歩くのもヨチヨチ状態なのに、赤ちゃんのお世話が翌日からすぐに始まるのだ。そのお世話も不慣れな状態で退院し、あっという間に24時間体制の育児がスタートする。

命がけの出産後に、休む間も無く育児をしてきた世界中の母親を心から尊敬する。これは出産後にはじめて思ったことだ。当たり前だと思っていた自分が恥ずかしい。

生後0ヶ月は、ひたすら授乳。里帰りで実家にいたけれど、24時間乳を出していた感じ。よく言うけど、これは本当。3時間おきに授乳しているんだから。家事は両親に任せきりで、身体を休めつつ慣れない授乳や抱っこ、寝かしつけ、赤ちゃんの生活リズムをつくるベースをつくるために試行錯誤。大変だったけど、疲れたら誰かが手を差し伸べ、会話をして、それがどれだけ救われたか後になって分かった。

1ヶ月検診後、都内に戻り夫と3人で過ごすようになった。

これからは全て自分でやらなければいけない・・・。娘に何か異変があったら自分で気付いて対処しなければ・・・。そんな不安があった。

家事なんて部屋が少ないし、ご飯もレトルトや買ったものでいいと言ってくれる夫に感謝しつつ、娘の洗濯を手洗いですること以外の家事は隙間時間でできた。3時間だった授乳間隔は4時間になり、少し楽になった。でも、本当に大変だった。

何が大変かって。

私はホルモンバランスのせいだと思っていいるけれど、本当に気分の浮き沈みが激しくて辛いのだ。それは娘の機嫌にも比例するのだけど。ニコニコして、すんなり眠ってくれて〜なんて日は育児最高!やっていけそう!と思うけど、何で泣いているのか分からない時、自分が眠くても抱っこして寝付かせるためにユラユラし続ける時、抱っこからおろすとグズってず〜〜〜っと抱っこして腕も腰も痛いし、お腹すいたしトイレ行きたいし・・・なんて時、お風呂に2人で入っても髪洗えなくて数日が過ぎる時、それから天気が悪い時、この世の終わりみたいな気持ちになる。

不自由はあるにしろ、そんなに落ち込まなくてもって客観的には思う。でも出産後間も無く体調が優れない上にずーーっと寝不足状態なのに、自分しかいないのだ。何とか1日を終えたとしても、この1日の出来事やモヤモヤは誰と共感すればいいのか。今まで里帰りで両親や姉夫婦がいて気づかなかったフォローしてもらっていた部分はそこだ。共感してくれる人があまりにいないと、孤独感に襲われる。まだ会話のできない娘とずっと2人きりで、返答もなく毎日一方的に話しかけているとそれが自分の世界になり、娘は愛おし過ぎるけど孤立感や不安感が半端ない。愛情とは別なのだ。

愛おしい娘と一緒にいるのに、どんどん不安に襲われ、手が開いた時には育児をしてくれる夫には求めすぎてイライラしたり、情緒がかなり不安定で涙が出てくる。

育児とは、そんなことも含めて本当に大変。しかも成長とともにどんどん大変になっていくんだから。母親ってそれを乗り越えているんだと思うと改めて尊敬。

今日、抱っこの講座に行ってきた。そこでは、感覚で育児をするなと言っていたけど本当にそう。赤ちゃんが泣いているのにも、よく考えて向き合うと理由が見えてくる(まだ私には分からないけど)。姿勢が気持ち悪いとか、身体のつくりからして辛い態勢だとか。ちゃんとみて、考えなきゃいけない。

私はジーナ式の快眠スケジュールの本を妊娠中から読んでいた。スケジュールを管理して赤ちゃんの睡眠時間を朝まで寝るようにできる、そんな本だ。上部だけだと、何じゃそれ大人の事情に合わせてるだけじゃん、なんだけどそうでもない部分もある。綿密に作られたスケジュールには理由がある。赤ちゃんは1日に何時間眠っているからお昼寝は何時間までにする。消化に何時間かかるから、この時間にミルクにする。そう言った、赤ちゃんがストレスなく過ごせる考えられたスケジュールなのだ。大人もそうだけど、習慣てすごい大事で何も分からない赤ちゃんの習慣を快適に過ごせるように管理するっていうのは大事な仕事のように思う。そこまできっちり時間通りにはいかない。人間だし、眠い時もあればぐずりたい時もある。だから大枠で習慣を作ってあげるのも、感覚での育児ではないと思う。

親の立場になってはじめて感じたけど、習慣の管理をするのも、声を聞いて赤ちゃんに寄り添い姿勢を知って抱っこするのも、もちろん母のメンタルを整えるのも、どれも大事でどれもたやすくない。人間を自立するまで育てるのだから、本当にすごいことだ。感覚じゃない多方面からのアプローチで家族みんなが少しでもハッピーになれるのならその努力はすべきだと思っている。

勿論、みんなが初心者だから少しずつ、失敗と成功を繰り返しながら。

そして娘の笑顔や泣き顔、寝顔も全部愛おしくてたまらないと毎日思う。病むことも沢山あるけれど、どんどん成長していく娘に置いていかれないようにお母ちゃんも頑張る!そんなことを考えている産後2ヶ月。

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