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「おっさん」が大人であり続けるために

おっさん おっさん 僕はもうおっさんになった
だからこそ更新 更新 素敵に歳をとりたい
今を 未来を 学べる人になりたい♪
(岡崎体育「おっさん」より)

幾つになっても「更新」が必要だと高らかに歌う岡崎さんの「おっさん」。毎日の散歩でプレイリストから流れるこの曲は、おっさんである自分自身が「更新」をしているかどうかを確認する良いきっかけとなっている。

31歳でこの曲を作った岡崎さんは、自分自身、最近目立つ「格好悪いおっさん」にならず、いつでも時代を学ぶ努力ができるようにと、この曲を作ったそうだ。また、これからの日本が、格好いい「おっさん」であふれかえる時代を望んでいるとも語っていた。

歌詞には、おっさんを揶揄するような、思わず苦笑いする表現も含まれている。だが、それらは批判というより、むしろ「頑張れ、おっさん」という励ましのメッセージに思えてくるから不思議だ。

ここでいう「更新」は、単に教科書やビデオで知識を仕入れるタイプの学習だけではない。仕事をはじめ趣味や特技といった日常のさまざまな局面で、「学びを続けていく力」、すなわち新しい知識や気づきを積極的に求めていく姿勢をそのように呼んでいるのだ。

この記事では、おっさんである自身の学びの経験と視点から、おっさんが学び続ける必要性とその心構えを解説していきたい。

おっさんが学びを続ける必要性

このテーマについては、『働く大人のための「学び」の教科書』(作者の中原淳氏)に詳細に述べられている。しかし、高橋ひろあきさんのnote記事では、この書籍を軸に独自の考察を展開しており、その視点がこのテーマに非常に合致している。そこで、主にそのnote記事を引用し、具体例に、高校での新教科「情報Ⅰ」を加えて解説を進めていく。

内容に触れる前に、引用元のnote記事の筆者、高橋ひろあきさんにも焦点を当てたい。彼は「一緒に学びましょう!」をメインテーマに、いろんな書物をわかりやすく解説しており、どの記事にもこのテーマに対する一貫した姿勢が貫かれている。おっさんとしての学びにおいて、彼は優しく支えてくれる頼りになる存在だ。この記事だけではなく、「学び続ける力」など他にも学びのヒントが得られる記事が多数ある。

さて、おっさんが学びを続ける必要性、について話を戻そう。

高橋さんによれば、日本では「社会人は学び終わった人」という考えが一般的だが、欧米や先進国では「社会人も学び続ける」ことが当然とされている。

また彼は「学ばない人は遭難する」「学び続けるから大人であり続けることができる」とも警鐘を鳴らしている。これは、忙しくなった「大人」が学びを怠ることで、使える知識や考え方の幅が狭まり、社会や職場での競争力を失い、結果的に「大人」としての信用や評価も下がってしまうことを示唆している。

その具体例として、今後の高校生にとっての必修科目「情報Ⅰ」を取り上げる。これは、情報社会における問題解決、情報デザイン、プログラミング、ネットワークとデータの活用を学ぶ教科だ。内容としては、理系である自分が昔、大学で受けたプログラムの授業や、初期の頃に受けた情報処理技術者試験などより数段階上のレベルの内容が詰まっている。
受講したからすぐに役立つ訳では無いことを理由に、軽視している者もいるが、10年後、この「情報I」の内容は、若手社員にとって当たり前の「常識」になっているのだ。その時、この分野が未更新のままのおっさんは、取り残されてしまうだろう。

だが焦る必要はない。別の記事での高橋さんの言葉を借りれば、「学ぶことは、いくつになっても遅すぎることはない」のだから。様々なnote記事をみながら、自分なりのやり方で、少しずつでも学びを続けていけばいい。

おっさんが学びを続けるための心構え

学びを続け、更新し続ける方法は、高橋さんの記事や推奨書籍の中にわかりやすく、丁寧に説明されている。参考になるものはとても多いが、実践し続けるのは容易でない。
そこで、おっさんとしての自分の経験から、学びを続ける心構えを三つだけ紹介したい。

①楽しいと感じることを学ぶ

苦しい努力だけが成長に繋がるわけではない。
例えば、自分は大好きなゲームから多くを学んでいると感じる。高度な戦略や役割分担と情報共有が求められるゲームは、新たな視点の獲得や知識の向上に結びつく。学ぶ過程で挫折を感じたり、進捗が見えないときは、自分が採るべき学習方法や対象を再検討する時かもしれない。
楽しさを追求することで、持続可能な学びが生まれるのだ。

②挑戦することを恐れない

「新しいことに挑戦する価値があるのか」と悩むのは、どの年代でも共通の問題だ。特に、長い経験がある「おっさん」ほど、それが過去の自分を否定するように感じることもある。そういう時は、小さな一歩から始めてみてはどうだろう。
例えば、ChatGPT。最初は、自分の書いた文章を投げるだけでも、その反応を通じて自分の表現力が試される。得られたフィードバックを基に改善していくことで、自然と学びが深まっていく。
この小さな一歩は、大きな変化を生むための最初のステップだ。

③誰かの役に立てることを諦めない

学び続けることで、直接誰かに貢献できれば素晴らしいが、そんなレベルに達していなくても構わない。小さなことでも他人に役立つ可能性はある。
例えば、自分が執筆したnote記事が、誰かに読まれることで、その人たちの考え方に少しでも変化をもたらすかもしれない。自分の学びの過程や成果が他人にも波及する可能性を忘れずに、積極的にその知識や経験をアウトプットしていくことが重要だ。
少しずつでも学びを続け、自分も他人も成長させよう。

ただ、おっさんが学びを実行しようとする時、「年甲斐もなく」という表現を使って冷や水を浴びせようとする人もいる。自分は、この言葉が大嫌いだ。大人がその年齢にふさわしくない愚かな事をする、という意味だが、こういう言葉が、自分や他人を縛って、可能性を摘んでいく。
たとえ言われたり、そういう視線を感じたとしても、誰かの役に立てる可能性を信じ、挑戦し、楽しみながら学んでいくことを続けよう。それが、おっさんが大人であり続けるための道だ。

年齢はただの数字、そして「おっさん」は単なるレッテル。今日から、おっさんである自分の学びの一歩を踏み出してみよう。
そうすれば、岡崎体育さんが歌っているように、「今を 未来を 学べる人♪」に、きっとなれるだろう。

<参考記事>

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