見出し画像

伝道者の書第5話すべての事は人をうみ疲れさせる、

(原文:第1章5)
すべての事は人をうみ疲れさせる、人はこれを言いつくすことができない。目は見ることに飽きることがなく、耳は聞くことに満足することがない。

 
ソロモン王は、名誉、財力、全ての欲しいものを手に入れたはず。
しかし、そのすべての事が、うみ疲れさせると語る。
結局、「うみ疲れる」ということは、満足ができていないことなのだと思う。
何かを語ろうと思って、語り尽くすことができず、
目にしろ、耳にしろ、欲望が尽きることがない。
もっと、もっと、何かがあると思って、その満ち足りない心を埋めようとし続ける。

満足を覚えず、欲望に取りつかれ続けるならば、心の安心などはない。
心の安心なくして、どうして幸せがあるのだろうか。

欲望に取りつかれ続けるならば、その人は欲望の奴隷であり、主人ではない。
主人たる欲望の命令するままに求め続けるしかないのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?