戦闘的、あまりに戦闘的

140字にはまとまらなかったが、かといってnoteに書くには短めのメモ。

※芥川龍之介地獄変、旧約聖書、MCU、ベルセルク等のさらっとネタバレがあることをご承知おきください。

古典翻案を得意とした芥川龍之介の元ネタをいちいち把握しているわけではないのだが、旧約聖書の中のエフタが実の娘を神への捧げものに出すエピソード、地獄変っぽい。

エフタという男が「アンモン人との戦いに勝利したら、神に身内を

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難しく考えなくていいよ――運命と出エジプト記と科学とギーター

【注意】

※本文はバガヴァッド・ギーター(上村勝彦訳, 岩波書店 (1992))やウパデーシャ・サーハスリー(シャンカラ著, 前田専学著, 岩波書店 (1992))を元にルリヤが考察して得られた知見でございます。また、出エジプト記についてはWikisource様の出エジプト記(口語訳)引用させていただきます。(引用元の引用元は日本聖書協会『聖書 [口語]』、1955年)

※こんなの絶対に間違っ

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『古事記』って何?

●あいまいな日本の古事記
『古事記』は、712年に完成した日本最古の書物(ただし確認されているのは写本のみ)ですが、どんな書物かと問われると答えに窮してしまうところがあります。

それは、私が明確な答えを持っていないからではなく、明確に打ち出すためにはいろいろと説明が必要になってくるからです。

一般には、『古事記』は、玉虫色の性格を併せ持つ書物として扱われていています。ある人にとっては日本最古の

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聖書の取り扱い

旧約聖書は神を識るための道標であり、本来すべての人のためのものではない。苦難を背負い生きる一民族のために描かれたものである。知識として人々を強制するような目的でばら撒かれたのであり、本来、この内容は自然に導かれて与えられる。
内容厳守主義の聖書の取り扱いは本来の目的と真逆の使われ方なのであって、一つの目的のための物語を大いなる物語であるかのように仕立て上げた者等がいる。これらの思惑に引っ掛からない

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まもなく犠牲祭【JOCV Day25】

ヨルダンでは8月11日から犠牲祭と呼ばれる休日に入る。イスラム教で定められた宗教的な祝日で、11日から14日まで続く。アラビア語ではイード・アル=アドハー(عيد الأضحى)と言う。

旧約聖書に出てくるアブラハムが息子を生け贄として神に捧げたことを記念するお祭りである。生け贄として息子を殺そうと刃物を振り上げた時、神からの御使いが現れてそれを阻止したため、実際には息子は生け贄にならずに済んだ

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ダニエル書を通しで読んだら面白かった。

ダニエル書を通しで読んだら面白かったので、紙1枚にまとめてみました。
紀元前6世紀ごろ、イスラエル人がバビロンの捕虜になってたころの話。
全部で12章、1時間ぐらいで読めます。

2部構成になってて、
前半の6章はダニエルの仕えた3人の王様に起きたエピソード、
後半の6章はその間にダニエルが見た夢や幻の記事。

旧約の黙示録とか言われてたと思うけど、ほんとにそんな感じ。ガブリエルもミカエルも出てく

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赤、白、ピンク

黄色い坂道、眠れず飛び出し午前五時、
街灯、みなぎるオレンジ、
イチョウ並木、緩やかに見おろせば、
白い大小のつば、二つの赤い鼻先に、
弾みふくらみ白い息、
若やいだ睦まじおしどりのおしゃべり、
のぼり来て、迎えうつ
口の端に浅く殺し青白い息、
脚は勾配に押し出されるまま、
薄闇にふくらむぼんやりした
オレンジの端(は)にすれ違い様、
「ちょっと、おねえさん!」
呼び止められる黒い撫で肩。
戸惑い

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直井文人は「神」である。 ―Angel Beats! への答え④<完>―

11. 直井文人は「神」である。

 こうして彼は三度「神」となる。
 最初に書いたように、彼も「理不尽な人生」を歩んだうちの一人だ。
 誰に頼んでいないのに「陶芸の名手の家」に生まれ、しかし彼は頭角を現すことなく、不慮の事故で兄は死に、結局、「直井文人」としての自分は認められずに生涯を終える。

 ここで彼は、彼の心に「元型」として宿った「イエス・キリスト」に一致する。
 イエス・キリストと同様

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