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デザインスプリントとは?デザインスプリントの必要性も!

「スプリント」は元々、陸上や水泳での短距離の競技種目です。では、デザインスプリントとは何でしょう。

Google Venturesが考案した、アイデア創出からプロトタイピング、ユーザーテストと評価までをわずか5日間で完了させるためのプログラムです。

もともとGoogle Venturesが出版した本もあるのですが、O'Reilly Japan社から日本語で解説している本も発売されています。これからこの本を読みながら、まとめていきたいと思います。

デザインスプリントとは

プロダクトデザインのための柔軟なフレームワークです。人々が望んでいるものを作り出す確率を高める効果があります。小さなチームで集中的に作業を行い、その成果からプロダクトやサービスの方針を決めることができます。デザインのプロセスと科学的手法をアジャイルの思想で包んだものがデザインスプリントです。

エンジニアなら、アジャイル開発(※)1つのスクラムのスプリントに当てはまるかと思います。

※アジャイル開発
アジャイル(Agile)とは、直訳すると「素早い」「機敏な」「頭の回転が速い」という意味です。システムやソフトウェア開発におけるプロジェクト開発手法のひとつで、大きな単位でシステムを区切ることなく、小単位で実装とテストを繰り返して開発を進めていきます。
・スクラムでのスプリントとは
スプリントは1〜4週間で固定された開発サイクルで、このスプリント内で実際の開発を行って行っていきます。
・スプリントはアジャイルの世界から
その中でのデザインスプリントは、デザインのためのスプリントです。求められているデザイン思考について集中して作業するために、一定時間が割かれます。


デザインスプリントの構成

| フェーズ① | 理解:背景やユーザーインサイト(本音)を確認する
| フェーズ② | 発散:何が可能なのか、ブレインストーミングをする
|フェーズ③ | 決定:解決策を評価して1つ選ぶ
|フェーズ④ | プロトタイプ:最小限の機能で実行可能なコンセプトモックを作る
|フェーズ⑤ | テスト:ユーザーにとって何が効果的なのかを観察する
終了後:デザインスプリントをもう1度行う。または、スクラムや継続的なリカバリー、エクストリームプログラミングなどのリーンでアジャイルな開発プロセスに移行する。

デザインスプリントを行うと、それ以降に起こるであろう失敗リスクを軽減できます。また、ビジョンにもとづいたゴールがで意義され、チームの参加者が成功の度合いを確認することができます。


デザインスプリントの必要性

近年、ビジネスのスピードが加速している中で、いかに早く質のいいサービスを世に送り出すことが重要視されています。その中で、UI/UXと言う見た目やユーザー体験もサービスの付加価値として非常に重要なポジションを担っています。いくら質のいいサービスを早くローンチしたとしても、デザインやユーザビリティが微妙だと、多くのユーザーは使わなく埋もれ、他の競合に奪われてしまう可能性は大いにあります。

デザインスプリントでの迅速さや効率は、時間を区切ることで生まれます。時間を区切るおかげで、参加者は雑念を減らし、意識を集中して短期間で目を見張るような結果を生み出せます。また、デザインスプリントは品質の向上にも貢献します。

デザインスプリントは、いいデザインをより早くアウトプットできるフレームワークであり、破壊的な変化が起こる現代社会において、非常に有効な手法といえます。

まとめ

・デザインスプリントとは、プロダクトデザインのための柔軟なフレームワークです。5日間などと期限を決め、小さなチームで集中的に作業を行い、その成果からプロダクトやサービスの方針を決めることができます。

・デザインスプリントは「理解」「発散」「決定」「プロトタイプ」「テスト」と言う5つのフェーズから構成されます。

・近年、ビジネスのスピードが加速している中で、デザインの分野でもいかに早く質のいいサービスを世に送り出すことが重要視されており、デザインスプリントは有効なデザイン手法と言える。


参考図書

デザインスプリント ―プロダクトを成功に導く短期集中実践ガイド


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