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一人呑み回想「佐世保・注連蔵」での出会い

2017年5月、出張で訪れた長崎県佐世保。

夕方、取引先への訪問と打合せが終わり、ホテルにチェックイン。荷物を置いて、仕事のことは振り返らず、ただ繁華街を目指してホテルを出る。

アプリで佐世保駅周辺の良さげな店がないかとリサーチしつつ、歩いていると、幾つか気になるお店に目星を付けていた。

そんな中、自分の直感を信じて入った店が「注連蔵」。店の表に「九州日本酒専門店」なんて書いてあったら、そりゃー入るよ、俺(笑)

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店の外観は、昔の酒屋さんなんかをそのまま活かしたような造り。杉玉もぶら下がっていて、なんとも日本酒の似合う店構え。

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店内に入ると、カウンターと小さい目のテーブルが幾つかあるが、1階はすべて立呑スタイル。2階には着席できるテーブル席もあるが、私は当然、1階の立呑カウンターへと進む。

まずは、カウンター越しにいた店のおばちゃんに生ビールをオーダー。ビールが目の前に出されるとおばちゃんから「今日のサービス品、焼き鮭だけど200円でいいよ!」って。良心的って言うか、安いすぎやしない?って思いつつも、お得だから頂くことに。ビールと焼き鮭でスタートと思いながらも、2杯目からは早速日本酒にスイッチ。

枡に入れられたグラスに日本酒を注いでもらい、そっとグラスに口を運んで一口目を頂く。あーうまい!ッて言う表情に、たぶんなっていたであろう自分。

さてさて、ゆっくりと一人呑みを楽しもうとしていると、となりにやってきた2人組。ずいぶんとデカイ外人さん。「そっか米軍基地があるから、きっと関係者なんだな」と思いつつ、あまり気にせず一人呑みを続行。すると、2人組さん枡に入ったグラスを見つめて、店員のおばちゃんに「あれは何?」と尋ねている。おばちゃんは「日本酒よ、日本酒」と返していたが、2人組の一人は中身ではなく、どうや枡にことが気になって仕方ないらしい。

でもって、おばちゃんにそのことを伝えたけど、おばちゃん困った様子だったので、カタコト英語でちょこっとアシスト。

今思えば、これがこの夜の分かれ道。それからはずっと話相手となり、一緒に日本酒を呑むことに。聞いたらやはり米軍兵で、横須賀から出張で来たとのこと。俺は東京からだよ、とか挨拶代わりの会話をしていると、もう一人の方から何故か子供の写真見せられたりと・・・

そんでもって、こっちが日本酒半分ちょっとくらい飲んだところで、アイツら日本酒1杯呑みきっちゃって。でもって「俺たち、もう1杯呑むけど、お前も呑むだろ?」みたいな流れで、そこは無意味に負けず嫌いな俺。「おー、呑むよ」って言って、残りの日本酒をグイッと流し込む。

それからまた、次の一杯をこっちがやっと半分まで呑んでると、またアイツらが「もう1杯いくだろ?」ってな感じで、またこっちは残りを流し込んで。。。この日本酒のルーティーンを確か5〜6杯繰り返したか。

そしたら、ようやくヤツラお勘定しようとして。なんとまー、一緒に飲んだこっちの日本酒のお代も払ってくれちゃって(笑)

良いのか?まー、いっか!!って、自分一人納得して2人組と挨拶して店を出ようとすると、片割れが「俺たちこれから佐世保バーガー食いに行くけど、お前はどうだ?」って。

「行けるかよ!日本酒のあとに佐世保バーガー食えるか〜!」って、横を向いてボヤきつつ、最後は3人で写真撮ってもらったりして・・・

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何だかかんだ言っても、イイ夜でした。これも一人呑みの楽しさですよ(^^)

また行ったら、ヤツらに会えるかな?