見出し画像

”呑み屋さんこそ緊急事態”の今、一人で思い巡らす呑み屋さんのあれこれ。長崎・『しあんばし一二三亭』

東京では、すっかりお馴染みとなってしまった(?)「緊急事態宣言」により、大好きなお店でお酒を呑みたくても呑めない、そんな2021年の夏を迎えました。昨年から続くこの事態に、お店の方々も大変苦労されているでしょう。心中お察し致します。

お酒好き、呑み屋好きにとっては、むしろ”呑み屋さん緊急事態宣言”と訴えたい状況だと、一人勝手に思ったりして。どうか、馴染みのお店、また行きたいお店、行ってみたいあのお店に早く伺えますように!と念を込めつつ呑み屋さんを応援していきたいと思います!!(←勝手な使命感)

でもって今回は、2018年に出張で行った長崎県・長崎市。思案橋横丁という繁華街を、自分の直感を頼りに彷徨って、たまたま見付けたお店「しあんばし一二三亭(ひふみてい)」さんの想い出(^^)

画像1

こちらなんと明治29年創業という老舗でして、この幟を見て「行かなきゃなダメだろ、ここ!」と心の中で一人叫んでお店に突撃!(←誇張し過ぎ)

カウンター席とテーブル席に小さめの小上がりのある味のある店内。カウンターの上には、大皿に盛られた料理が並び「これはなんの料理だろう」とワクワクしながら呑み始めたのです。

画像2

画像3

幟にも「長崎郷土料理」と謳われていましたが、諫早湾で取れた魚やしっぽく料理らしきものなど、私にとっては聞いたことのない料理もあって、メニューの内容を聞くだけで楽しい酒呑みTimeを過ごせました。それと、長崎ってクジラ料理が結構あるんですね。こちらで肉じゃがならぬ「クジラじゃが」頂きました。

画像4

こうなると日本酒を呑みながら、あれもこれもと食べたいたんですが、こちら「一二三亭」さんでは名物の一つである「おじや」がどうしても気になって気になって。看板にも「水たき」より「おじや」を上位にしてるくらいですからね(^0^)

画像5

実は、テーブル席の4人連れさんがお店の方とお話しているのが聞こえてきて、東京から観光で来ていたらしんですが「長崎って、おじやが有名なんですか?」的なことを尋ねたんですよ。ワタシ的にも「それ俺も聞きたかった!」って、他所さんのテーブルの話に夢中となったのですが、長崎の名物料理とかではなく、こちらのお店が昔から人気メニューとして掲げているとのことでした。

でもって、4人さん方は「シメにおじやもらおうか」ってなって、店のおばさんに注文。そしてしばらくして、出された”おやじ”を食べ始めた4人さんが「ウマっ!!」「こんなおじや食べことない!」って、素でリアクションするもんだから「うわー、このあと長崎名物ちゃんぽん食べにもう1軒行こうと思ってのにな〜。困るな〜」って、一人で困惑する自分。って言いつつ間髪入れずに女将さんに「すいません、おじや下さい」って、こっちも注文。それがこちら。

画像6

たっぷりの白ゴマと刻みネギのかかった、白くきれいなお出汁のおじやが登場!看板に「水たき」ってあったように鶏ベースのお出汁なんですね。おじやのイメージって、ワタシ的には結構醤油ベースのお出汁で濃いめの色合いだったので、見て感動でした!そんでもって、お味がホント優しいお味なんですよ、これが!「頼んでよかった〜」って、自分の決断に充実感を覚えました(笑)

そんな感想をお店の女将さんにお伝えして、少しお話をしたんですが、この2018年の段階で確か80歳に手が届こうかということでしたので、お元気でいらっしゃるのか?そして、お店もどうされているのか?なんだか気になってしまいます。

また、一二三亭に伺って、女将さんにお会いできることを願いつつ。そして、こういうお店が、呑み屋さんが少しでも長く続いてくれること切に祈って。

画像7

ちなみに、このあと結局ちゃんぽんも食べてしまったのですが。このお店のお隣のお店で・・・