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365日フィルム生活/#02

年齢を重ねるごとに時の流れが早くなると言われるが、確かになと実感する機会が増えてきた。毎日同じような繰り返しに感じるからだろうが、意外にも1日1日が違うように感じられる自分がいる。それは写真を撮っているからかもしれない。

カメラを持ち歩いていると、不思議と小さな変化に気づきやすくなる。それは無意識的にシャッターチャンスを探しているからかもしれない。

写真を撮り続けられているのはSNSの存在が大きい。そこでの反応や繋がりが嬉しくて、撮っては投稿し続けている。写真表現を突き詰める中で1枚の写真が持つインパクトやメッセージ性を求めるようになった。その写真に対しいてどれだけ真剣に向き合うのかは大切な要素のひとつだ。まだまだそれに関しては突き詰めきれておらず、写真の可能性は無限大だと改めて痛感している。

さて、前回に引き続き毎日撮っているフィルム写真が現像から返ってきたので振り返っていきたい。

春のぬくもり
仕事の帰り道に見える安らぐ光景
誕生日に撮ったセルフウエディング
自分たちらしさを求めて

ワクワク楽しい気持ちになる春。柔らかな日差しと植物の香りが心地よい季節で好き。自分の誕生日が春であるから特別に感じやすいのかもしれない。そんな春に妻とセルフで簡単なウエディングフォトを撮った。

何かが干してあった実家
ゆったり伸びるヒコーキ雲
咲いた咲いた
よっこいしょ
綺麗すぎて立ち止まる
見上げると夏
乱反射

何ってない日常ばかりにカメラを向ける。365日撮るのだから毎回決定的な瞬間に出会えるわけでない。

むしろ平凡である日常において、果たして写真を撮るほどの出来事など起こるのだろうかと思う。けれどカメラを持ち歩いていると自然と「あっ、」と心の琴線に触れる光景や出来事など五感に響くものがある。

写真を撮る際に「こうあるべき」という無意識な思考が、世界の見方や写真表現を狭めている可能性は大いにある。

仕事終わりの公園
今年初藤
異世界
舞踏会

フィルムで毎日写真を撮る時間は自分にとって、振り返りの時間を設けるひとつの方法になっている。今も昔も写真を撮る行為、それを見返して、見てもらう。このサイクルで生まれる気づきや出会い感謝している。


SUBARU(馬壁 昴/マカベ スバル)
鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / 出張撮影 / 写真イベント企画  / 鳥取のPR活動も行なっている。

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