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あなたにとって良い写真とは?

写真には正解が無く、「良い写真」の定義はそれぞれの立場で大きく異なる。記録的なものからクライアントワークまで「写真」に求められる要素は幅広い。

先日SIGMAが公開したコンテンツから改めて「良い写真」について考えるキッカケとなった。

WHAT’S A GOOD PHOTO TO YOU?
「あなたにとって良い写真とは?」

プロや経験の有無に関係なく100名近いかたへのインタビューをまとめたコンテンツ。それぞれの立場や経験、価値観から答えは十人十色であった。中には写真を全く撮らない人もいた。

長らく写真を撮り続けていると、その意味を改めて考える時間は少しずつ薄れてゆくように思える。特にSNSを中心に写真を公開している自分にとっては無意識的にも周囲の反応を気にしたような写真になる。それはそれでひとつの表現であり目的に応じた写真でもある。

そんな中でもずっと撮り続けているものがある。それは「なにげない日常」であり、定期的に家族や目の前にある風景をカメラに収めている。そんな日常を写真に残したくて、毎日フィルムカメラで写真を撮るようになった。

僕にとっていい写真とは「伝わる写真」だと考えている。何をどう撮って写真という形に残すかはカメラマンに委ねられている。どんな視点で、どんな距離感で、どんな構図や光で、どんなタイミングでシャッターを切るのか。その全てが撮る人によって大きく異なる。

写真を撮り続ける中で無意識的に周りと比較してしまう時がある。それ自体は悪いこととは思わず、その違いから学びを得られることが多い。むしろ比較して劣等感を感じるのはもったいない。なぜなら人だから違って当たり前だからだ。

その違いがあるから写真は面白い。

だからこそ「あなたにとって良い写真とは?」に対して得られる回答が違ったり、同じ内容でもニュアンスが違ったりする。写真を通して自分が世界をどういう視点で見つめているのか。何を大切にしていて、その周りには何があるのか。写真を撮るというのは自分を見つめることでもあり、知るための手段にもなりうる。

たとえ言語化できなくても、その写真は「伝わる」ものになっている。

常に大量の情報にさらされ時間が取られて、1日があっという間に終わる。そんな時間の中でも好きな瞬間や大切な感情、忘れたくないことがある。誰だってどこでも写真を撮れる時代。

写真という形にすることで自分を伝えてみませんか?


SUBARU(マカベ スバル)
鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / 出張撮影 / 写真イベント企画  / 鳥取のPR活動も行なっている。Instagram / Twitter / Portfolio / note

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