このドクター、信頼できるかも

大した病気ではないけれど、目の手術をすることになった。
近所の眼科から紹介されて行った大学病院。若い医師が担当になった。

「紹介状を持って来たのに、偉い先生は見てくれないんだ」と、ちょっと思ったのは本当。「この先生の診断で大丈夫?」と不安が頭をかすめたのも本当。

でも、手術をすることに決めて、「この先生信頼できるかも」と思えるようになった。

本を読んだり、ネットで調べたりして身につけた素人のニワカ知識で質問する私に、嫌な顔をせずに答えてくれる。

「わからないこと、不安なことがあったら、遠慮しないで、いつでも聞きにいらっしゃい」と言ってくれる。

手術が近くにつれて私の不安は増してきて、今日も病院に行った。

メモを見ながら、「あれは?」「これは?」と聞く私に、一つずつ丁寧に答えてくれた。

「手術まで10日あるから、不安なことがあったら、またいらっしゃい」と言ってくれた。

診察室を出るときには、「一緒にがんばりましょう」と、笑顔で見送ってくれた。

もしかして私……

偉い先生に診てもらっていたら、萎縮して質問できず、不安を抱えたまま、手術の日を迎えることになっていたかもしれない。

先生の顔を見て、安心したかっただけかもしれない。

良いドクターには、患者を安心させる力があるのかもしれない。

手術なんて本当はしたくないけど、この先生になら安心して任せられるという安心感が生まれて来た。

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