浪人生、凄十を飲む
突然だが、私は浪人生だ。
浪人生の仕事は勉強だ。毎日、修行僧のごとくペンを動かし続ける日々。もちろん、精神的にも辛いのだが、それともう一つ勉強の脅威となるものがある。それは睡魔だ。
いくら健康的生活習慣をおくっていようが、人の性なのだ。
そこでこの脅威に立ち向かえる最強アイテム。
それが、、、、、、
エナジードリンクだ!!!
モンエナ、レッドブル、メガシャキ、眠眠打破、、etc
全てのエナジードリンクを試した。
しかし、どれも、そのどれもが!効果がなかった!
確かに!確かに!最初のほうは効いたけど!
なんか最終的には結構シュワシュワのショウガドリンクのノリ!飲んだ後にはむしろ気持ちいいくらいのうたた寝できたぐらいや。
そこで上のエナドリ全てをしのぐ最強のドリンクを思いついた!
凄十!!!!
いくら眠くても、睡眠欲と対なすもう一つの欲求である性欲。これなら戦えるのでは!
ちなみに俺は童貞なので凄十を本来の用途で使ったことはない!
初めての、ち〇ちんドーピングアイテムの使用がこんな機会になるなんて.…
ㇳㇹㇹだヨ(>_<)
2章 購入 ~大道英知~
ちなみに、なぜ筆者が凄十を選んだかというと小学生の頃の友人が「昨日、おやじの凄十こっそり飲んでんけど、一日中ち〇ちんたってるwwww」
とか言ってたからだ(ほんとかどうかはわからない)
最初の関門、それは購入だ。
筆者は、アダルトグッズを店頭で買った事はない。つまり、この凄十が初めての店頭アダルトデビューだ!
アダルトなグッズを店頭で買うというのはもうとんでもない緊張感だ。
もう気分は露出狂、エッチなアイテムを手に持っているというのはもう、ちんち〇を出していることのメタファーである。
が、しかし、俺は浪人生。半分無敵の人だ。
たかがアダルトグッズ購入程度で俺の精神は壊れない。
キタ!男性担当のレジが開いたぞ!突撃!突撃だーー!
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驚くほど、驚くほどに、俺は誇らしい顔をしていたと思う。
ただの眠気覚ましのためにアダルトグッズを買う男の背中を、全世界にとどけたかった。
人間の闇を心のままに映し出すことを厭わなかった自然主義の文壇でも、この境地にはたどり着くことはできなかった。
ちなみに値段は1050円ほど。正直言って高しぎる。効果がなければ、丑のコキ参りだ。
3章 溜飲~罪なきものなど居はしない~
さあ、購入という山場を越えた今、なすべきことはただ一つ。
凄十を飲むことだ。
あの猛り爆ぜるパッケージを開き、ドリンクを取り出し、決意のクイ飲み。
むう、、、、味はメガシャキを少しマイルドにした感じ。
あとは腰あたりに力がたまり、眠気を無に帰すのを待つだけだ!
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塾の自習室に戻ってきて三十分が経った。
こない
腰にこもるであろう。燃えるような力。
それは、幻だったのかもしれない。
幸い、眠気は何となく覚めた。ただ、期待したような力は手にできなかった。
恐らく、仮説はこうだ。
凄十は、童貞には効果がない
これが真実か否か。童貞でない諸君の報告を待っている。
4章 帰宅 ~星座になれたら~
敢え無く、帰路に就く。
凄十への期待に満ちた朝。
もはや潰えた。希望は。
しかし、何と楽しい日であったことか、
凄十は、俺から期待と1,050円を奪っていったが、
熱く滾る思いをくれた。あの、パッケージのように。
浪人は、まだ残り数か月
俺は、上を向いて歩いた。
ちんち〇は、下を向いていた。
~end~
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