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安定したCG屋だったけど退職してフリーランスを選択した話

先ず結論を書くと脳に危機感を与えたいマゾだから

これは5月末の退職を控えて数年もしく1年後の自分に向けるメモ書きである

別にフリーランスにあこがれていたとか、将来への危機感とか、給与が低くて不満とか全く以てそういうものは無かった

過去の経歴

何ならLOGIC&MAGICの会社の立ち位置としても結構よさげのポジションにいた(故にルール無用の仕事やあらゆるジャンルの仕事が来た事もあったけど、それが自分の何でも屋適正を加速してくれた面があって感謝している)

実の所自分は東京造形大学映画専攻という名の幽霊屋敷から新卒就職失敗組で、最初のCGの小規模スタジオは実力がなくてクビになっている、そっからwebデザインとかキャバのボーイとか何とか色々やって食いつないでいたのを何の縁か分からないけどドワンゴ(というか元サンライズの谷原スタジオ組?)の系譜に拾われて5年安寧の時を過ごしたのである

細かい不満みたいなのは確かにあったと思うがそれも別に会社員なら当然と言える範囲のもので、恵まれていた環境だった事は疑いようが無い

少なくとも国民年金の免除とかしてた時よりは生活水準の差に風邪を引く所で……

自分が楽しいと思う事の整理

ともかく、そんな前提があって何故辞めたかと言えば、要は脳が動かなくなったのだ、やりたい事は明確にあるし、正直成功したいとかそういう欲求より楽しみたいという気持ちを優先したいのが本音である
そんな中自分が楽しいなと思って自然と手を動かしたり、興味を持つ要素は

・シナリオを書く/キャラクターのバックストーリーを考える
・CGを触る/PCを触る/自動化する過程
・歴史系/他人が作ったコンテンツを観る

ざっとこの程度要は"妄想"1番"作業"2番、"インプット"が3番という要素
食への興味もたまに牛肉に塩かけて食べるか半額の寿司で満足する、その他人間の根源的欲求もそこまで重視していない、上の三つより比重が大分下がる

楽しいと思う事と会社への責任の話

しかし問題点として、会社員でいる以上会社への貢献を考えなきゃいけない、そういう点で自分は正直あまりにも真面目過ぎて上の興味を持つ要素の内2つめを優先し過ぎてしまっている自分に気づいた、会社からすれば何の問題も無い、mayaもmobuもmaxもblenderも触れてPCの機器にも詳しくてpythonが書ける、そして自分もその作業自体を楽しいと思える、winwin

でも私は我儘だった、やはり人間の欲求というのは満たされればもっと求めたくなるのが弱点でもある、ではここから1番目の欲求を趣味でやればいいじゃないか、それも考えたしちまちま実行していた

しかしなんかそれを先送りにしてしまう自分がいる、給与が溜まって貯蓄がそこそこ出来てる口座の数字を見て安堵し、脳の回転が少しずつだが遅くなっている気がする、10時から20時、時には土日を使う事もある帰る時には何かをする気力は殆どない(楽しんでやってたけど)

多分これは言い訳だし自分の気合が足りてないのは間違いない

そして別に時間的な焦りというのは別になかった、60歳になろうが70歳になろうが、妄想はいつでも出来る、省エネオブザ省エネ、ご飯も他の人が食べる1/3で満足する小躰、ただ脳が回転しなくなるような感覚だけは恐怖を覚える、何か作りたいという割に意識が低いのである

上に加えて何故会社員と趣味の二本立ての道を選択しなかったかと言えば

コンテンツを創るのはそんな甘い話じゃない

これは全体のコンテンツ論の話にもつながるが
作品一つ作れば大逆転出来る!だから会社を辞めて創るのに専念だ!!とかそういう考えはない、残念ながらなろうでヒットしようがイラストレーターで有名になろうが、一時的に潤ったとて、長期的には新しい凄いものが生まれて、忘れ去られて厳しい事になるのがクリエイティブである、そこから継続して潤い続けるには某プラモデルのロボやアンパンマン、ドラえもんみたいな人口の全体をターゲットに出来るコンテンツを作らねばならないし、そういうものは椅子取りゲームで客層を既に取ってしまっている
その前に一発当てれる才能というのがあるか、と言う話も当然考慮にいれるべきだろう、そういった事を考えると

甘い話じゃなくても欲しいもの

私が望んでいるのは大きな一発ではなく、継続して創り続けられる精神が欲しいという事になる、でも会社は基本的にもしクリエイティブをさせようとする時、売れる見込みとかお金を前提とした話をする、どうやって回収するのか。そんなのは当たり前で、毎月の給与や報酬は、回収したお金で賄われている
お金の話が出来ないクリエイティブは三流以下だろう、そんなものは趣味でやれと、当然である
しかし一番重要な河の流れ、所謂発生理由不明のムーブメントに乗るのに回収性を考えていたら出遅れるのである、一歩遅れて参入した後に待っているのはコンコルド
クリエイティブ、コンテンツには必ず何か知らないけど凄い波と言うのが来るタイミングがある、大抵は大きい企業の方で高い宣伝費かけて生み出す波だったりするが、何か波長が合うタイミングがあるのか、想定してない波になる時がある、その時に必要なのはその波が来た時に近い位置で何かしてるかどうかが重要だと思う

そういうふわっとした考えが、二本立てを選択させなかったのだ、というか自分自身を許せなかったのだ、会社員であるなら会社の利益をきちんと考えて儲かる企画を出すなり、作業に集中して貢献するなり、大人の行動をすべきだが、自分の考えはあからさまに自己中極まる「会社にいながら来た仕事をやるだけやって、ムーブメントを待って準備をする」これを許せない
なので”賢くない自己中”である事を選択した

しかし仕事は好きだし作業も好きだ、会社員という選択肢自体を嫌った訳じゃない

ただ自分自身の道の延長線上に色々な仕事があってほしいのか
会社の道の中に自分がありたいのか

この天秤の中でわずかに、ほんの僅かに前者が勝ってしまった

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ここまで書いてnoteに公開するけど、こんな面倒くさい考えを公表した時点で「この人ちゃんと仕事するんだろうか」と思われそうではあるけど
ちゃんと仕事はしまぁす!モデリングからリギング、アニメーションでもCGに絡む事とかキャラクターを作る事の相談とか、大好きです!お仕事!
(宣伝) ポートフォリオも連絡頂ければ用意します

洗いざらい書いてるのは「うわこいつ組織向いてねぇ」と言うのを自分で見直した時に再認識する為なので、気にしないでもらえると助かります

営業力と実力のバランスを求める傭兵でありたい


余談

シナリオとは言わないけど、とりあえずCGで漫画を描くための準備もし始めている、あまりの文章力の無さに絶句するが、とりあえず漫画にしたいしアニメにもしたい 漫画にもしてアニメにもした後に手に入れられる経験値が欲しい、自分もなかなか黒歴史メーカーだが、今後更に恥ずかしい事をし続ける、道化で良い、道化は恥をかくのが仕事、隠す癖は要らない

ツギハギコロモ - カクヨム (kakuyomu.jp)


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