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【小説】 ド派手に捨てられてから...1年経った

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ド派手に捨てられてから...1年経った (第2話)無灯の黒炎

眠りが浅い。

暗闇の中、幾度も目覚めては、
携帯が光っていないか?
何度も何度も何回も確認してしまう。

着信の火《ランプ》は、灯っていない。

かれこれ、400日近く、
ずっと、無灯火を視認し、浅き眠りに、再び逃げ込む。

ド派手に捨てられてから...1年経った (第1話)言い訳はしなかった

「元気に暮らして?」
あわわ... 送信してすぐに気づいた、盛大に打ち間違えた......

捨てられてから、1年。
その間、誰ともメールしていない。
手元の操作がおぼつかない。

久々で、緊張して、打ち間違えちゃった。
と、言い訳を追送しようとしたけど、やめた。

文字数を、絡みを多くして、
話したい感、会いたい感、ウザ感を気取られたくない。

「元気に暮らしてる?」
とだけ、書き直して送った。

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