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大沢たかおさんの役者ルーツ、映画『竜二』

今週の映画は金子正次さん主演『竜二』

聞いたこともなければ興味にカスリもしない部類の映画。40年前の作品。ヤクザが妻・娘のために、かたぎになり葛藤する姿を描いていくのだけれど・・・。

映画・沈黙の艦隊で主演の大沢たかおさんが最も影響を受けた役者に「竜二」の主演金子正次さんをあげられていた。

大沢さんが最も影響を受けた映画なんてどんな映画なんだ!

とは思いつつ、ヤクザ映画は興味ないし、DVDを買ってみるまででもないなと、足を運んだUPLINK京都で「限定1週間!公開40周年記念」で上映されるではないか。見にいくと良いよのお告げだと判断し訪れると、40人程度、席は7割埋まっていた。


・初映画、初主演作
・脚本、原作も金子正次本人


ってどんな主張強い人なんや!と訝る気持ちと、劇場公開後1週間で死去・享年33歳という情報が、激動の人生を歩んできた人なのではと思わされる。



とても評価の高い映画なのだろうが、共感しづらく、映画に没頭しづらかった。結果として雑念多く鑑賞。


1983年の作品=自分の生まれ年。
風の谷のナウシカとも同級生かー。アニメより実写映画は時代を感じる。視界に入ってくるものすべてのザ・昭和感。

車も、服装も髪型も、どこでもタバコ吸えるもの昭和の象徴。大沢さんが絶賛されていた金子さんの演技は、飾らずまっすぐで純度が高い。

が!!!
私の雑念の方が強く、純度が滲んでしまう。
かっこいいいい!!!!とはならん。


男女で意見差が出そうな映画かもしれない。


雑念を押しのけてくれたのは、妻役の永島暎子さんの演技。切ない笑顔にキューっと胸が締め付けられる。一緒に暮らせて嬉しいと、はにかむ表情も、3人で家族団らんの食卓の様子も、野菜が高いと言っただけでブチ切れられた時の顔も、名シーンと言われる最後のシーンも、全然理解はできないし理解したくもないんだけど、惹きこまれていたんでしょう、彼女の演技に。


大沢さんのおかげで、40年経っても色褪せず残る伝説を見れた。その事実に感謝な1日。

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