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#103 イスタンブールでインド・ビザ!

※この文章は2013年〜2015年の770日間の旅の記憶を綴ったものです
※ビザの取得方法については当時の情報なので今は参考にならない可能性があります

イスタンブールでは、ひとつの大きなミッションがあった。インド・ビザを取ること。

この旅の最初の頃(2013年秋~冬にかけて)に、既に一度インドは訪れているのだけれど、その時は南インドにほぼ沈没。今回は北インドでどうしてもやりたいことがあって「旅の最後にもう一度行こう」とかなり前から決めていた。

インド・ビザは(いやインドに限らずか…)、第三国(日本以外の国)で申請する場合、その方法がしょっちゅうコロコロと変わるのが有名で、旅人泣かせ。前回は日本で取得したから良かったけれど、今回はビザのために日本に帰る訳にはいかないので、インドに行く前に訪れる予定の国で、インド・ビザが取れそうな(誰かが過去に取得できたエビデンスのある)国を探すことから始まった。ちなみに、日本人の場合、空路でインドに入国する場合はアライバルビザ(事前取得ではなく、その国の入国地のイミグレーションで発給されるビザ)という方法もあることは分かっていたのだけれど、これもしょっちゅうルールが変わることと、事前に取得するよりも費用が高いこと(インドの場合は60ドルくらい)、一ヶ月しか認められない、運が悪いと空港のビザ
カウンターで拒否されることもあるとか…などの理由で、わたしはできる限り事前取得を目指すことにした。

ネットで調べてみて、すぐにヒットしたのが、トルコのイスタンブール。そこそこ情報が集まったので「これはいけそう」と判断し、ここでトライすることにした。
ちなみに、多少の苦戦とビザ待ち期間も含めた長逗留を覚悟して、イスタンブールの中ではあまり観光地へのアクセスの良くない場所で安めの宿を選んのだけれど、これも結果的には吉と出た。同じ宿にはイスタンブールにセメスター留学している日本人大学生の男の子が居て、色んな見所への行き方やオススメの場所を教えてくれたり、「髪を切りたいんだけどなぁ…」と相談すると、ヘア・サロンの集まる場所を教えてくれたり。旅行者として来ていた別の大学生の男の子も「たしか友人が最近イスタンブールでインド・ビザを取ったはず」と言って、わざわざ連絡を取ってくれたり。
半分以上が長期滞在者じゃないかと思うような宿に約2週間滞在し、決して広くないキッチン兼ダイニングで席を譲り合いながら毎日顔を合わせていると、ここを出る頃にはなんだか名残惜しい気分になっていた。

さて、本題のビザ申請(以下は、わたしが申請した2015年4月現在の方法)。
まずはインターネットで規定の入力フォームを埋めることから始まる。
https://indianvisaonline.gov.in/visa/info.jsp

表示された画面の中ほどにある『Guidelines For Filling and Submitting the Online registration Form 』をクリックして表示された画面のヘッダー・メニューの一番左にある『Regular Visa Application 』から通常の観光ビザを申請することができる。(ヘッダー・メニューの一番右の『e-TOURIST VISA (eTV)』は、アライバル・ビザの事前登録のためのもの)

以下の画面をそれぞれ埋めていく。

『Country you are applying visa from』は「ビザ申請を行う国」。
『Indian Mission』は「申請を行う大使館・領事館」。「TURKEY」と「TURKEY今回のわたしの場合は
ISTANBUL」
が当てはまる。ここ当たり前だけどものすごく重要。
なぜか最初わたしは「JAPAN」を選んでしまったために申請が頓挫し、このせいで数日ロスしてしまったという愚かさ…。『Email ID』はメール・アドレス。『Expected Date of Arrival』が未定で、実際の入国日と違ったとしても入国時に拒否されることはないので適当に(Expectedだし)。ただし、申請に必要なフライトチケットのフライト日との矛盾はないように。次画面では『Temporary Application ID』をメモしておくこと。
入力を中断した場合でも、ここまでの入力内容を維持して、ここから開始できるため。

続く画面にて:

中ほどの『Citizenship/National Id No.』は日本人の場合「NA」で可。『Visible identification marks』は本人識別についてで、大方の場合「NA」で可。『Did you acquire Nationality by birth or by naturalization?』は国籍についてで、生誕地による場合は「By Birth」、帰化による場合は「Naturalization」。

続く画面にて:

この画面では、現在の住所や両親の出生地や国籍、職業についてなど。

最後の入力ページ:

『Places likely to be visited』は訪問予定地。『Duration of Visa(in Months)』はビザの期限で、観光ビザの
場合は最長6カ月。『No.of Entries』は訪問回数。ビザ期限内に複数回出入国したい場合は「Multiple」。
過去にインド入国経験があれば、その詳細も入力。

上図のように、この画面の下部に『Upload Image』というボタンがあり、ここから顔写真をアップロードすることができる。全て記入を終えたら「Save and Continue」をクリックすると、以下のような入力内容の確認画面が表示される。

ここで「Verified and Continue」をクリックすると、以下のページに切り替わる。

ここで本来は上記のように「Select Date」が表示されていて、領事館への訪問日を選ぶことができる。
ところが当時のわたしの場合、この日時指定のボタンが表示されていなかった。

そこでどうやって行き着いたのかは忘れたけれど、イスタンブールのインド領事館のメールアドレスを調べて「オンライン申請済みです。できるだけ早く訪問したいです」という旨を伝えた。すると数日で返事が返ってきた(ここは数日はかかった…)。そこには「イスタンブールで申請したいなら『申請国』は『トルコ』、『領事館』は『イスタンブール』を選択すること」、「顔写真をアップロードした上で訪問日時を選択すること」。
要は「オンラインでもう一度正しく申請し直しなさい」という旨が、丁寧に書かれていた。
そう、今回は完全にわたしのミスだった…。
正しく申請し直すと、訪問日もちゃんと選択できて、そこからはスムーズに進んだ。

ちなみに申請時に必要なものは以下の通り:
1)プリントアウトした申請用紙
2)ビザ用の写真
3)インド出入国航空券コピー(eチケットコピー)
   これは、未払いのまま仮発行できるチケットをダミーで作成。
4)銀行残高証明書
   ネットバンキングの口座情報の残高画面のハードコピーでもOKだった。
   表示が日本円だったので窓口で申請時に「USでいくら?」かを尋ねられ、手書きで付記。
5)現金US20ドル
6)パスポートコピー
7)パスポート原本
   原本を預けないこともできるらしいけれど、わたしの場合は預けた。

当日は、イスティカル通りの先のタクシム広場から歩いて10分ほどの所にひっそりとあるインド領事館に開館直後に訪れたけれども、既にかなりの人が並んでいた。銀行のように出力された番号の紙を持って、呼ばれるのを待つ。わたしの前に呼ばれた人の中には、窓口で何度も押し問答を繰り返した挙句、最後は警備員まで出てきて引っ張るように連れて行かれた人もいたので、戦々恐々と自分が呼ばれるのを待っていた。
ここ、窓口が二つしかない上、一方は申請が済んだ人の写真や指紋を取る作業専用なので、申請受理を精査している窓口は実質一つのみ。しかも何らかの理由でいったん戻された人が、番号に関係なくササッと窓口に割り込んできたりするので、なかなか進まないのは当然だ…。それでもたったの二時間くらいでわたしの順番が回ってきたんだから、立派なものだと思う。

わたしの場合で想定外だったのは、窓口で「なぜ自分の国(日本)で申請しないかの理由を英語で書いて」と言われ、真っ白な紙を渡されたこと。こんなことを言われたという情報は、事前にネットでは見かけなかった。まぁそれでも特にフォームがある訳でもない本当にただの真っ白な紙だったので、「今現在、旅中で、日本に帰る前にインドに行きたいから」ということを非常にシンプルな(拙い)英語で書くと、特に何も言われず、そのまま受理してもらえた。
さらに言うと、訪問予定地を正直に一番の目的地の一箇所だけ記入したため、「ここ一箇所なら3ヶ月のシングルで十分でしょう」と二重線で消されて、「6ヶ月のMultiple(複数回の出入国)」で申請したのが「3ヶ月のSingle(一回のみの出入国)」にされてしまったこと。インド・ビザは発行された日から開始されてしまうので、結局わたしがインドに入国した時には、残り一カ月を切っていた。

まぁ、それでもインドへ行く目的は十分に達成できたからいいんだけれど。

これにハマった!ゴマいっぱいのパン、シミット
茹でたムール買にピラフを詰めてレモンを絞ったおつまみのような一品!もちろん立ち食いで
通りで売られていた色んな柄のタイルに見惚れた…
イスティクラル通りには、レトロで真っ赤なトラムが走っている
イスティクラル通りには、レトロで真っ赤なトラムが走っている
イスティクラル通りには、レトロで真っ赤なトラムが走っている
ガラタ橋には釣り人がいっぱいだった
街角でチャイしていた彼ら。トルコらしい風景だと思った
イスタンブール滞在の最後に行ったボスポラス海峡クルーズ
キリスト教の教会からモスクに改築されたアヤ・ソフィア。内部の独特の雰囲気にとても惹かれた
キリスト教の教会からモスクに改築されたアヤ・ソフィア。内部の独特の雰囲気にとても惹かれた
キリスト教の教会からモスクに改築されたアヤ・ソフィア。内部の独特の雰囲気にとても惹かれた
ちょうど満開の時期だったチューリップ。その後ろにはブルー・モスク
ブルー・モスクの内部は、思ったほど青くなかった…
男の子とお父さんが戯れていた
フェリーに乗って、イスタンブールのアジア側へ
ケバブの横からピース!
ヨーロッパ側に戻るフェリーから見た夕陽

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