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地図アプリで歴史を楽しもう!〜代々木公園の歴史に迫る〜

地理も歴史も嫌いだった。
部活の顧問が担当していたのもあったし、なんせ覚えることが多すぎる。社会人になって、それら暗記科目が好きに変わった。面白いマンガを見つけたのが、一つ理由でもあるのだが今回は、地理院地図アプリの面白さについて話したい。

地理院地図アプリはウェブサイトからも閲覧できる。
僕がよく使うのは
トップ>年代別写真>時系列表示
で時系列に表示させることだ。

今回のお題にある代々木公園について調べたのは、去年まで渋谷に住んでいたためだ。近隣の航空写真を時系列で見るのは意外と楽しいので、ぜひ読者にもやってもらいたい。そしたら、面白い内容だったのでこのようなタイトルにした。まずは最新の代々木公園の航空写真を見てみよう。

ランニングするときのコースでもあるので道はよくわかっているが、上から見るとこんな感じなのか〜木ばっかりで何もわかんないな。航空写真で見ると位置関係もわかるので、意外と明治神宮が近くてびっくりする。
走っているコースの右側が柵になっていて先に進めなくなっているのがなぜだろうと思っていたが、神宮の敷地だったのかと気づく。

2019年の明治神宮

こんなのはグーグルマップでも表示できる。なんならもっと最新のが表示されるかもしれない。地理院地図の良さが発揮されるのはこれからだ。次に一番昔の代々木公園を表示してみた。

1936~1942 明治神宮はいずこへ

1936~1942の代々木公園

なんか、見ちゃいけないものを見てしまったような写真だ。代々木公園を調べていたら、明治神宮のほうが気になりすぎる。意図的に境内の中が切り取られているので、なおさら気になる。この理由については、調べてみたがわからず、国の権力者が何かをするために、消したのだろう、、、とオカルトチックにまとめて、次にいこう。

一方、代々木公園はというと、さっきまであんなに木が鬱蒼と生えていたのに、80年前までに遡ると更地と化している。ランニングコースの面影もないので、寂しささえ感じる。80年でここまで変わることに驚きである。
さあ、どんどん楽しくなってきた。次の年代へ行こう!次は1945〜1950年!

1945~1950 戦争の名残

1945~1950の代々木公園

集合恐怖症には無理な画像になってしまい、申し訳ない。明治神宮は国の黒幕から取り返され、元の場所に戻った。あー良かった。だが次は、代々木公園の方に異変が起きている。虫みたいなのが、道のような線に沿ってきれいに敷き詰められている。実に気持ちが悪い。前述したように、私は歴史が苦手なので、年代なんて覚えているわけがない。1945年に終戦したことをかろうじて知っているくらいだ。こういうときはChatGPTに頼るのが一番!
聞いてみた。

代々木公園(Yoyogi Park)の場所は、もともとは明治時代から大正時代にかけての軍用地でした。第二次世界大戦後の1945年以前は、ここには陸軍の施設が存在していました。戦後、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の住居や施設が置かれる一方、1951年に開催されたサンフランシスコ平和条約により、この地域は日本に返還されました。

返還後の1950年代、この場所は第五回国民体育大会の主会場となり、その後、1964年の東京オリンピックでは選手村として使用されました。オリンピック終了後、この地域は公園として整備され、1967年に代々木公園として開園しました。

今日の代々木公園は、東京の中でも特に人気のあるリクリエーションスポットの一つとなっており、多くの人々がスポーツ、イベント、ピクニックなどに訪れています。公園は広大な緑地、池、森林エリア、そしてスポーツ施設などを提供し、都市生活の中で自然を楽しむことができる場所として重宝されています。

なるほど、軍用地だったのか。
ChatGPTによると、陸軍の施設だったそうだ。戦後、GHQが占拠したまではあっていそうだが、サンフランシスコ平和条約で返還されたの部分はおそらく嘘だろう。歴史弱者に間違った情報を教えられても真偽がわからないからやめてもらいたいものである。2行目以降はこれからのネタバレになっているが、もうしょうがない。次の写真を見てみよう。

1961~1969 東京オリンピック開催

1961~1969の代々木公園

上の方に建物が増えたり、右下の建物が更地になっている。はじめに添付した最新の航空写真と見比べてほしいが、国立代々木競技場の第一体育館と第二体育館がなんとなく形として現れている。代々木競技場は東京オリンピックに向けて作られた体育館なので、この写真は1964年より前の写真であることがわかる。後にこれらの施設はGPTが言っていたように選手村の場所となった。更地が軍事用施設になり、更に選手村へと変わっていく様を航空写真で見れるのは実に面白い。

1974~1978 現代へ

1974~1978の代々木公園

そしてついに、ランニングコースと再会できた。国立代々木競技場は完成され、同時に左下のトラック(織田記念フィールド)もオリンピックに向けて完成された。明治神宮の横の線路も太くなった。南側からの太陽によって影ができているのがわかるだろうか。周辺の町並みも影の様子から高層ビルが建設されたこともわかる。この十年ほどでかなり現代に近づいた事がわかる。歴史弱者の私でも知っている言葉「高度経済成長」ってやつだ。今までの写真を見てきたからよく分かる。今まで見てきた成長のジャンプがここだけ大きく飛び跳ねている。凄まじい成長だったのだろう。

歴史が面白くなった

先にも書いたが、私はこのアプリのお陰で歴史が面白いことに気づいてしまった。この内容を歴史の授業の導入にぜひ使ってほしいほどだ。もし小学校のときにこの授業を聞いていたら、嫌いにはなっていなかっただろう。航空写真を見ていると気づくことがたくさんある。そこに、ChatGPTを組み合わせれば、歴史の先生がずっと横にいてくれるようなものだ。(時々嘘は混じってしまうが、)
代々木公園の他にも土地が広く取られているところだったり、高層ビルが並んでいるところは歴史の影響を受けやすかったり、時系列で見ると面白い土地はたくさんある。ぜひ、探してみてほしい。
毎回アプリで確認するのは大変なので、まずはお使いのマップアプリ(Googleマップ、iOS標準のマップ)を航空写真にすることをおすすめする。見にくくなることは確実だが、いつもだったら気づかない発見を得られるだろう。

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