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タイムパフォーマンスという概念と動画や音声。

最近は、コストパフォーマンスだけでなくて(というかそれ以上に?)タイムパフォーマンスが重視されるという。

時間が大事だよね、っていう意味ではすごくよくわかる。
いろいろやることが多い中で、無駄に時間を使いたくないし。
お金は大事なんだけど、お金は増やすことが可能だけど、時間は増やすことはできなくて減らさない工夫をするしかないから、余計に大事になるというのもあると思う。

なので、時間にたいしての効果を求める気持ちはわかるのだけど。
でもまったくわからないなっていうところもある。

ひとつは、効率よくするために、内容がおもしろいか好みかとか確認したくて、ストーリーの概要とか結末まで知ってから映画など見るとか。効率よく倍速とかで見たり聞いたりするとか。

あらすじだの結末だの知って好みだったらはずれではないっていう安心はあるけど、そもそもストーリーを知ってしまう時点でおもしろさは半減どころじゃなく減ってしまうことない?
倍速とかで声とかテンポとか変わったら、違和感あるし中に入り込めなくならない?
情報収集としては便利であっても、エンターテイメントとしてどうなの?って思ってしまう。

好みとか何を重視したいのとかは人それぞれなので、そういうのがいいっていう人を否定はしないけど、全然よさがわからない。

で、まぁそれは好みだからそれぞれだなっていうのでわからないまでも納得はできるのだけど。

わからない点もうひとつは、タイムパフォーマンス重視とかいうのに、動画とか音声とかが好まれることだ。
動画とか音声って時間とると思うのだけど、そうではないのかな?

ながら見ながら聞きっていうのができるのは便利だと思うのだけど。
でも動画とか音声って、ひとつずつしか見たり聞いたりできない。何か単純作業などしながらっていっても、ながらでできることってたかが知れてるとも思う。
動画も音声も、話の順番変えられないから、行きつ戻りつしづらいし、つまみ食い的にちょこちょこ必要なところだけピックアップして確認するとかもできない。

本とかのテキストなら、何個か並行してぱらぱら眺めたりもできるし、気になるところだけ何度も行き来しながら確認したりもできるし、ぱらぱらとさらっと適当に見たり目に止まったところだけピックアップするとかもできる。
複数似たのを並べてみて何が違うかどう違うか比べることもしやすいし、合わせて考えたりもしやすい。

動画とか音声って自由にできる部分が少ない分、時間かかったり効率よくないことも多いと思うんだけどな。
なんで効率よさを求められる社内で動画や音声主流になっていくのだろう。

私にとっては、動画とか音声ってめちゃくちゃ効率よくないし、テキストの方がざっくり内容把握には断然効果的だし。そもそも効率求めておもしろさとか減る方が効率よくないとも思うし。

なので、時間に価値をおく考え方には賛成なのだけど、動画音声コンテンツが増えてテキストコンテンツが減るのは困るなぁと思うし、動画や音声が増えていくならテキストでのフォローも増えてほしいと思う。

テキストより音声、音声より動画の方が、情報量は多く何かを伝えられそうではあるのだけど、情報量が多いから伝わるだけではなく、少ないから想像も含め伝えられる何かもあると思うし、それを大事にしたいと思っている。

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