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「こぐまちゃんとしろくまちゃん」-わかやまけんさんの偉大さ-

「こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界」に行ってきました!

東京開催に行きそこね(終わってから知った)、山形はちょっとハードル高く、岐阜でやっと…!

でもほんと、行ってよかった。
わざわざ行った甲斐があった…!!
こぐまちゃんしろくまちゃんが見れたら、くらいの気分で行ったけど、わかやまけんさんのすごさを知った。

とりあえず、1番びっくりしたのは、こぐまちゃんしろくまちゃんの絵本のつくり方。
まさかこんな描き方塗り方だとは思わなかった。

ざっくり太めのペンとかで、1発描きかなって思ってだけど、全然違った。
さくっとバケツ塗りとか、べた塗りしてるかと思ってたけど、そんなものじゃなかった。

絶対見てみたらいいと思う。
こんなに、めちゃくちゃすごい手間ひまかけてたなんて!!!ってなるから。
読むはずの子供たちに届けたい想いが強くて大きくて、すごいなぁと思う。

私はつくり方を見て、こぐまちゃんしろくまちゃんへのリスペクト具合がめちゃくちゃあがった。
これを見て絵本を見たら、こんなに大事に生み出されたんだなぁと、感慨深く愛しく読めると思う。
時代を経たり見た人の感想を反映したりして、ちょっとデザイン変えてるところなどもあって、こだわりがいいなと思う。
ここまでしてていねいにつくってるから、読んでる子供たちにはわからなくてもその想いが伝わるから、ロングセラーなのだろうか。

あと、すごいなぁと思うのが、めちゃくちゃいろんなタッチで描いていること。
同じ人が描いてるって全然わからないくらいに、描くものによってタッチが違っていた。

こぐまちゃんしろくまちゃん以外にも、読んだことのあった絵本もあったのだけど。
同じ人が描いたものなんて、当時はまったく気づいていなかった。
というか、今でも名前見ずに読んでたら、気づかない気がする。

わかやまけんさんはグラフィックデザイナーとのことなので、作品とか媒体に合わせてデザインしている感じなのかな?
線の感じも違うし、素材も描き方もいろいろという気がした。
こぐまちゃんしろくまちゃんの描き方つくり方も、イラストを描くというよりデザインっぽいかも。

絵本や雑誌イラストや表紙など、いろんな原画があって、原画そのままを見れるのも嬉しいのだけど、制作過程が見れて楽しい。

こぐまちゃんしろくまちゃんのつくりかただけなく、いろんな絵本たちの制作過程があって。
豆本になってるのがかわいかったのと、こんな風につくりこむんだなぁと思ってすごいなと思った。
そうやって全体の流れとかも本の形にして見ていくんだな。

ざっくり見ただけだったけど、細かく見たら実際の絵との差とかわかっておもしろかったかも。

わかやまけんさんの、題字やサインの文字がすごく好み。
手描きっぽい、ゆるっとした、絵本らしい文字。
でも、本文は普通の明朝体などで綴られてるんだよな。

こぐまちゃんとしろくまちゃん、あのフォントで読めたらいいのになぁと思う。
ミッフィーの、うさこちゃんフォントみたいに、こぐまちゃんフォントができたらいいのに。

絵本は、絵本に合う文字があれば、よりその絵本の世界になっていいのになと思う。
そういう意味ではミッフィーはほんとすごい。

ミッフィーのすばらしさはここで書いたので省略するけど(なんかこの記事テンション高い…)ディック・ブルーナさんも「グラフィックデザイナー」なので、余計にわかやまけんさんの作品を見てミッフィーを思い出した。

ディック・ブルーナさんは、デザインの雰囲気もミッフィーぽいというか、「ディック・ブルーナのデザイン」だなって感じがあるけど、わかやまけんさんは、いい意味でわかやまけんさん風っていうのがないなと思う。
(見る人が見たらわかるのかもしれないけど)

この人だ、ってわかるようなデザインもいいけど、変幻自在なのもいいなぁと思う。

岐阜県美術館前の展示案内。
美術館入り口までにちょこちょことしろくまちゃん。
「しろくまちゃんのホットケーキ」
「こぐまちゃんおはよう」かな?
「こぐまちゃんのどろあそび」
ショップ前にもこぐまちゃんやしろくまちゃん。
展示入り口。
出口には、ホットケーキで遊べるコーナーが。
小さい子がたくさん遊んでた!

こぐまちゃんしろくまちゃんをまた読み直したくなったしほかの絵本も読みたくなった。
絵本好きな人におすすめです!!

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