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マタニティライフで感じたこと、いろいろ(妊娠9ヶ月の記録)

初回公開date: 2016年02月13日 18時00分
※内容は初回公開時のものです。

もうすぐ妊娠10ヶ月。
これまで順調に妊婦生活を過ごしてきたのですが、年明けくらいからお腹の大きさと張りに悩まされていたので、通勤が思っていた以上にキツくなりました。
なるべく混雑しない電車や車両に乗ることを意識していたものの、朝と夕の電車に一人で乗ることは本当に憂鬱でした。

一番大変だったのは、雪が降った朝の通勤時。
その日は念には念を入れて早めに出たものの、やはり遅延と混雑に巻き込まれました。
次々に乗ってくる乗客を前にパニックで声も出せずつり革にも掴まれず。
「赤ちゃんに何かあったらどうしよう」「転んだり押しつぶされたらどうしよう」という気持ちがぐるぐる回り、会社の最寄駅に着いた頃には過呼吸になりかけました。
通勤電車であれほどの恐怖に襲われたのは初めてだったので、本当に怖かったです。

そんなこんなありましたが、先日やっと産休に入ることができました。
本当にここに来るまで様々なことがあったけれど、仕事が一区切りできるところまで頑張れた自分、サポートしてくれた会社の仲間たち、そしてそれを一緒に乗り越えてきてくれたお腹の中の我が子にも感謝しています。

そしていま、9ヶ月まで妊婦として過ごしてきて、感じたことも多々あります。

妊娠する前から、妊婦や身体の不自由な人には交通機関では譲ったり気遣うことが当たり前だと思っていました。
でもいざ自分が妊婦になってみると、冷たい態度をとられたり、座席も簡単には譲ってもらえないという現実に直面しました。

特に驚いたのは、Twitterでそういうことをツイートしたら、ある人から『何かあっても妊娠したことは自己責任なのだから、妊婦だからって親切にしてもらったり譲ってもらえるとは思わないほうがいい』というリプライをもらったこと。
ネット上とはいえ、これまで交流していた人がそういうことを思っているとは思わなくて、本当にショックでした。
その人にはその人なりに「妊娠」や「妊婦」について思うことや引っ掛かるものがあるのかもしれないけれど、それでも、妊娠したことで精神的に敏感になっていた私にとってはショックな言葉でした。

もちろん、優しい言葉をかけてくださったり、交通機関で席を譲ってくださる方がいたり、そういう嬉しくて感謝の気持ちでいっぱいになったことも沢山あります。
でも私は、妊婦として生活することを甘く考えていたんだなと痛感することが多かったというのが正直なところです。

妊娠は、確かに経験していない人にはわからないこともあるし、端から見たら甘えたりワガママに見えることもあるのはわかります。
ですが、子どもを産むことは女一人で簡単にできるものじゃないということを、ほんの少しでもいいから、頭の隅でもいいから、認識して欲しいなと思うのです。

妊娠したことで経験したいろいろなことが自分の価値観を少しずつ変えていってるのは確かなので、出産して子育てが始まったら、もっともっと変わるんだろうなと思います。

お腹の子に会えるまであと一ヶ月。
その先の私の気持ちがどうなるのかはわからないけれど、また感じたことはここに記していこうと思います。