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【鳥肌が立つ理由】皮膚は音を聞けることが判明!

ヤエル・アドラーの著書、『皮膚の秘密』を読みました。皮膚の話なのに結構笑えて面白かったです。

本書に書かれていた鳥肌についての部分を簡単にまとめます。



鳥肌の仕組み

寒くなったり、耳に息を吹きかけられたり、なでられたりすると、鳥肌が立ちます。これを立毛といいます。

立毛が起こると、いつもは寝ている毛が垂直に立ち、毛を取り巻いている皮膚の層が盛り上がって反り返ります。

なぜそうなるのか…?

▶毛包の奥にも小さな筋肉が存在するからです。

この小さな筋肉は立毛筋と呼ばれ、自律神経によりコントロールされています。

つまり私自分の意思ではコントロール不可能ということですね。


鳥肌が立つと、同時に寒気がはしる理由。


理由は、鳥肌が立つことで皮膚の表面積が拡大し、熱発生と発汗が促され、汗が蒸発する際に体温が奪われるからです。


寒いと鳥肌が立つ現象

これは原始人の特性の名残。体毛で温かい空気を包み込み、熱放出を防いでいるそうです。


感動したら鳥肌が立つ理由

感動的な恋愛映画を見たり、素晴らしい音楽を聴いたりしても、鳥肌が立ちます。セックス中にも。

その理由は、まだ完全には明らかにされていないようです。

「胎児期に、皮膚と神経系は同じ外胚葉から形成されるため、両者は密接につながっています。それが理由の一つであることは間違いないでしょう。」と著者のヤエル・アドラーは言います。


黒板の引っかき音などで鳥肌が立つ理由

黒板にチョークで文字を書いたり、爪で発泡スチロールを引っかいたりするときに出る「キーッ」という音を聞いても、鳥肌が立ちます。

想像するだけでもぞっとしますね。

鳥肌を研究する研究者は、「キーッ」という音の周波数が、母親を亡くした(動物の)子供の泣き声の周波数とほぼ同じであることが、鳥肌が立つ理由ではないかと考えられています。

また、陶器の皿をフォークやナイフでこすったときに出る「ギーッ」という音を聞いても鳥肌が立ちます。

この音は進化の過程で危険な状況と結びつき、危険を知らせる合図となったため、鳥肌を立たせるのではないかと言われているそうです。


皮膚は音を聞くことが出来る!

何と、皮膚は音を聞くことができることを、科学者が発見をしたそうです少なくとも毛の生えた脚にはそれができると著者は言います。

脚は話しかけられると、皮膚と体毛が微妙に刺激され、風を感じます。

ある実験で被験者は、遮音性のヘッドホンが脚に当てがわれたにもかかわらず、脚の感覚だけで「音の大きさ」を判断することができました。

▶脚だけでなく首筋や手も、空気の流れから、音を聞き分けられることがわかっている。

▶毛の生えた脚は脱毛した脚より聴力が高い。

▶男性の脚の方が優れた聴力を持っている。(毛が多いので)

ムダ毛処理を怠っている女性ほど、男性の言葉に耳を傾けてあげられるということにもなりますね(笑)


<参考文献>

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『皮膚の秘密 』
ヤエル・アドラー (著)
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フケ、耳垢、ニキビ、シワ、お尻のシワ、鼻水、鼻くそ、傷、皮脂、セルライト、汗、におい、性病、性欲、アトピー、アレルギー、などなど…。

この一冊で全身の皮膚の状態について知ることが出来ます。

”きっと鳥肌がたつほどの感動を味わえるはずです!”(ヤエル・アドラー)



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