【読書会】 『流浪の月』
恩師との読書会@海の近くの街。元同級生と恩師の4人で、凪良ゆうの『流浪の月』を読みました。
恩師いわく、たいへんバランスのよい読書会だったな、と。やはりみな五十路ともなるとそれまでの人生経験が解釈に生かされるわけで。
多様な価値観を認める
多様性のはなしにもなりましたが、この読書会の参加者がみな懐の大きい方々で、互いの意見を交わしながらも相手の意見を受け止める柔らかさが心地よく。
違いに気づき、それを受け入れられないとしても、その存在を認めることができる。多様な価値観を認める、ということの難しさのなかでなお、目指すラインはそのあたりなのかと。
では恋愛ではなく、何なのか
また更紗と文の関係を、更紗は敢えて恋愛ではないと何度も強調していたことについて。それを恋愛と呼ばないならば何と表現するのか。しかしレアなケース過ぎて、それを言語化したとしても一般化することはできないだろう。
思いやることで、思いやりが果たせたと思うのは違うかも
意外と世の中には思いやり、と呼ばれるものがあふれているけれど、それが相手にとって本当に思いやりとしての価値があるかはわからない。それを認識したうえで、でも思いやることをあきらめたくない。
心に残ったのは、この3点でした。
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