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『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』

#note100本ノック
Day 79

ここ数日、読んでいたのは
こちらの本だった。

好きだな、この本。


辻村深月(2009)『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』.講談社

わりと、強烈な作品だ。読み終えて、涙が止まらなくなった。

しかし、
その涙の意味が、まだ自分でもよくわからない。

この感覚は
久しぶりだ。


自分では対峙できていない感情

大人になって久しいわたしは、例えば自分のトラウマになっているような数々の体験について、

もうそれらにはすでに向き合い、それに対しての自分の対峙の仕方などをひと通り身につけている、と思っている。

けれど、

まだあるのかもしれないな。

マキのこころのことば

自分のなかに、自分では気づいていない、
深く、まだ自分で対峙できていない感情のなにかが。

きっと、この涙は
そのなにかを示唆しているのではないか。

人間の、愛しさと醜さと儚さと…
ひととおりの感情をストーリーのなかに見た。

めずらしくシンクロすることもなく、かといって引いた目で読むということもなく。ずっと自分のまま、心地悪さも感じることなく読み切った。

そんな読後感。


ユーミンの曲をリクエスト

読みながら、ふとアレクサにリクエストした。

アレクサ、
松任谷由実の曲かけて。

マキのアレクサへの指示

アレクサは『卒業写真』を皮切りとして、ユーミンの曲をかけ続けている。ちなみに今は、この曲を聴きながらこの記事を書いている。

松任谷由実  (1989)『ANNIVERSARY〜無限にCALLING YOU』

この本について、いま整理できない頭で言えることは、わたしのなかでのユーミンの世界観と一致している、ということくらいだ。

あとはもう、モヤモヤしか残っていない、いい意味で。


読書会にリクエストしよう


女性には強烈におすすめしたい気がするが、果たして男性たちはこのストーリーをどんな風に読むのだろうか。

高校の恩師と読む読書会は、わたしも含めて男性2人と女性2人の構成。こちらの本をいつか推薦してみようと、ふと思った。


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