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空の巣症候群、3日目

この春、就職する長男を、
笑顔で喜びとともに送り出してから3日。

ふと気を抜くと、涙があふれてしまうわたしは異常なんだろうか?

それとも、これが正常な、空の巣症候群なんだろうか?


小さな頃から、こういう別れの場面にめっぽう弱い自覚のあるわたしは、

こういうときに自分がどうしていれば、わりとニュートラルに過ごせるかについて、少女の頃よりは心得てはいる。

たぶんね、粛々と、目の前にあるやるべきことを、あまりギアを高くせずにこなすのが、いちばんいい。

新学期の授業を考えるのもよし、部屋を片づけるとか、最高によし。

しかし、ふと油断すると、長男との思い出にリンクして涙してしまう。


まあ、そのうち慣れるだろう。

しかしわたしは、こういう日にち薬は、人よりちょっと効きにくい。


お花でも買おうかな、と花屋をのぞいたら、

そういえば、長男が前に、きれいな芍薬を買ってくれたなあ。

こころの声

と、思い出して、また涙。

あれ…わりと重症か?!


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