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サポートありがとうnote〜謎のKenさん〜

※このnoteは牧真姫子にサポートをしてくださった方へ、わたしが勝手なイメージで書いたショートショートのプレゼントになります。その中で公開を了承して下さった方の作品を順を追って公開しております。

謎のKenさん(@ponkichi_13)へ贈ります。

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「やった〜!僕が勇者?」

「超おもしろそうじゃ〜ん!」

ある日突然王様に呼び出され、勇者となった僕は、意気揚々と冒険の旅に出た。え?この現代で勇者とかありえないって?おもしろそうだから、別にイイじゃん!気にしない、気にしない!


そして僕はいろいろな町を旅して歩き、

たくさんの仲間たちと出会った。

みんな突然“神のお告げ”みたいなのを聞いたんだって。それでおもしろそうって思ったから受け入れたみたい。最高!みんなおもしろくて、やさしいから大好き!

僕たちは一緒に各地の困っている人たちを助けて歩いた。

みんなそれぞれに得意不得意があって、みんなの力を合わせたら解決できることばかりだった。

いろいろな場所に行けて楽しいし、毎日が充実していた。


ところがある日

「ねぇねぇ、勇者ちょっと元気すぎない?」
「飛ばしすぎていうか…」
「う~ん、すごいイイ子なのは分かるんだけどね~…」

深夜、泊っているホテルのロビーで、一部の仲間が話しているのを聞いてしまった。

その瞬間、僕は目の前が真っ暗になってしまった。

「ああ、なんか疲れたな~」
「勇者って言われたから頑張ろうと思ったのにな」
「やっぱり一人の方がいいじゃん」
「みんなといると疲れる…」

・・・・・・

・・・

気がついたらホテルのベッドの上だった。

どうやら冒険を止めるわけにはいかないらしい。
ゲームのように、電源を抜いたらそこでおしまいとはいかないらしい。

ふと周りを見渡すと、仲間たちが僕を囲んで、心配そうな顔をしていた。

「よかった~」
「大丈夫?」
「最近がんばりずぎだよ~もっとゆっくりいこうよ!」
「いのちをだいじに。」

仲間たちは優しい声で話しかけてくる。

「え…みんな、なんで?」
「僕のこと嫌いなんじゃないの?」

おそるおそる僕はたずねてみた。

するとみんな顔を見合わせて、爆笑した。

「お前、何言ってんの?」
「嫌いになるようなことした?」
「まあ、たしかに調子ノリすぎな時もあるかもだけど~」

「嫌いなワケないじゃん!」
「ってか嫌いだったらとっくに降りてるわ、こんな旅!」

「だって…だって昨日、僕の悪口…」

「え、あれ聞いてたの?」
「なんだ、声かけろよ~」
「みんな心配してたの!最近一人で突っ走りすぎたって!」

目の奥が熱くなったのは、みんなにはナイショにしたけど、やっぱりみんなと旅ができてよかったなって思えた。単純でしょ。

「ほら、次の街に行くよ!」
「あ、でも疲れてるなら、まだ寝てていいよ?」
「ちゃんと口に出してくれないと、分からないんだからね!」

ああ、ダメダメ、これ以上やさしくされたら泣いちゃうよ。

「ありがと!僕、みんなと出会えてよかった!」

「なにそれ」
「キショっw」
「え~ひどい~本心なのに!」
「はいはい、元気そうで何より」

「ほら、早く、勇者がいないとはじまらないんだから!」



謎のKenさんは主にTwitterで活動されています。とても気さくで行動力のある方なので、気になったら声をかけてみてくださいね。


牧 真姫子より🍙ありがとうをあなたに。(@makicome1986

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追記

謎のKenさんから、どうしてこのような物語になったのか経緯を聞きたいとご意見いただきましたので、追加で書きます!


Q、なぜ、ここまで自分のことを知れたのか

・謎のKenさんはTwitterをされているので、3か月以上(もっとだったかも)さかのぼってツイートを読ませていただきました。完全にストーキング行為です(笑)

・またTwitter上で謎のKenさんと私がやり取りをした際、とても印象に残った出来事がありましたので、その出来事をベースに物語を展開しました。


Q、なぜ、RPG風の物語にしたのか

・今回「お礼のnoteが面白そう」「自分のことを題材にしてもらいたい」という理由でサポートをして下さったので、普通の物語では面白くないなと考えていました。

・謎のKenさんはラジオ番組Voicyの中の一つ「ろりラジ」と深く関わりがある方。一時期ろりラジ内で「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」が話題になっており、ふと「ろりラジリスナーはRPGのパーティみたい」と思いつき、RPGゲームをテーマに考え、謎のKenさん自身を色濃く反映させる物語にしてみました。

・さらにゲームの主人公とすることで読んでいただいた際に、ポジティブな気持ちになってもらえたら嬉しいな、という私の想いも込められています。


以上がこの物語ができあがった経緯です。

たしかに謎のKenさんと交流するようになったのは最近のことですが、過去の謎のKenさんが私に謎のKenさんを教えてくれた…という感じですかね。Twitterがあったから出来たことです。

これで理解できたでしょうか?謎のKenさん、感想お待ちしております!


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※おかげさまでサポート目標を達成することができました。ありがとうございました!お礼の記事を書き終えましたら、ストレングスファインダーを全て見て、記事を書いていきますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。


数多ある文章の海から、 みつけてくれて、ありがとうございます。 現在、不定期更新・お休み中です。 鹿児島から愛を届けています。