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みんな旅をしてる

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マジカル・ヒカシューツアー!! フリーペーパーZipang Newsに連載中! 2013年12月から現在まで  ヒカシューやぼく個人の 海外の旅の話を書いています。
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記事一覧

81.オノマトペがざくざく

 日本語にはオノマトペ(擬音語、擬態語)が多いとよくきく。ぱらぱらといろんなものを読んでい…

MAKIBRI
3か月前
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80.イリヤ・カバコフの作品に会いたくて

 緊急事態宣言がでようとしている頃、越後妻有で開催している大地の芸術祭のイリヤ・カバコフ…

MAKIBRI
8か月前
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78.レディー・ガガの金色のマイク

 ワシントンで行われたバイデン新大統領の就任式典で、レディー・ガガが国歌を歌った。赤いス…

MAKIBRI
8か月前
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77.テルミン100年を記念して

テルミンを演奏して何年になるだろう。 シンセサイザーの生みの親であるボブ・モーグ博士が、…

MAKIBRI
8か月前
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76.困難をよじのぼる

 この連載のテーマのひとつが移動である。それがこのコロナ禍にあって移動を制限されている。…

MAKIBRI
1年前
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75.コルネットのくしゃくしゃ

 コルネットの修理に銀座に行った。コルネットはヤマハ製、ヒカシューがデビューした頃、購入…

MAKIBRI
1年前
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74.「天女の雪蹴り」にはじまる

 裾野には我が家からクルマで約40分くらいで行けるのだけれど、行くのは初めてだった。今年の春に第一回大岡信賞を受賞したことで、静岡連詩の会という大岡信がはじめたイベントに参加することになった。  連詩とは複数人で短い詩をリレーのように連ねていく創作現代詩で、連歌・連句の美学を下敷きにしてはじまった。21回目だという。  大岡信の後を継いで、2009年から「さばき手」をつとめるのは、詩人の野村喜和夫である。ぼくは、かつて野村喜和夫の長編詩「街の衣のいちまい下の蛇は虹だ」に篠田昌

73. とんでもない声を遠隔で、5人はいまも歌っている。

 Five Men Singing が帰ってくる。 だれにも望まれていないのに。 みんなが知っている声の怪…

MAKIBRI
1年前
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「アヴェマリア」が流れてる

 「アヴェマリア」が流れている。午後4時半だ。バッハのプレリュードにメロディを乗せたシャ…

MAKIBRI
1年前
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72.リスボンから雅なる

前号で、大垣のIAMASを舞台に、フランスやオーストラリアと回線をつなげて、音楽を共有するISD…

MAKIBRI
1年前
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71.ラビリンスドアを覚えてる?

 熱海の人口の白い砂浜サンビーチに突如現れたルネ・マグリット風の青空が描かれたドア。さて…

MAKIBRI
1年前
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70.例外を管理し、これを補足する宇宙を説明する演劇

 松本にはかねてからまつもと市民芸術観の芸術監督をしている串田和美がいて、コロナ禍の発信…

MAKIBRI
1年前
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69.エストニアで天手古舞

 さて、前号からの続きです。ヒカシューのメンバーはエストニアのタルトゥでの公演前に立ち往…

MAKIBRI
1年前
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68.令和2年の試練は、油断であった。

 令和2年の試練は、油断であった。新型コロナウイルス感染症 (COVID-1)がこれほどまでの広がりをみせるとは、思いもよらなかったのではないか。新年が明け、旧正月に向けて、中国からの観光客受け入れもあって、新型コロナは、軽い風邪のようなものと思いたかったのだろう。もちろん東京オリンピック開催年でもあり、目を瞑ろうとしてたかのようだ。  さて、アルジャンスーのふたり、巻上公一と佐藤正治は、ヒカシューのエストニア公演のために、3月11日(水) 成田空港からアエロフロート SU