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㊴カザンさんのこと ~伊豆高原からの便り その3

今週も、カザンさんのメールをご紹介いたします。

(写真はすべてカザンさんのサイトの伊豆高原のサロンの写真です。)
フランス、イギリスでの生活から2005年に日本に拠点を移してからのお話です。
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玄関ポーチからの眺め

その後は軽井沢でギャラリーを開廊したり、
色々と紆余曲折がありましたが、
だんだん絵を売って生活するのが難しい時代になって来て、
東京を中心とした地域で
カルチャーセンターで水彩画の講師の仕事をしていました。

2016年から伊豆高原に住むことになり、アトリエの敷地に
ロックガーデンを中心としたオリジナルの庭園を造ることになりました。

カザン8

伊豆高原は大室山の噴火によってできた台地なので
溶岩層と火山弾ばかりの土地です。

ロックガーデンには最適な場所なので、
急な斜面を利用した絵画的な庭園を作り始め、
庭には3つの池と岩壁を流れる滝を配置した宿根草を中心としたオリジナリティのある庭園で、
築40年の家も自ら改装しています。
(電動大工工具は中学生の頃から扱っていて大工仕事は得意です。)

ガーデン

本格的な庭は80年代の葉山のアトリエ、
90年代のブルゴーニュのアトリエ、
2000年代のロンドンのバックヤード、
そして伊豆高原のアトリエと、4つ目の庭園造りとなります。

カザン5

そしてこの場所は
自分の天職である絵画、音楽、園芸の3つが一体となって身を結ぶ場所であり、
体と息が続く限り全身全霊を傾けて実現して行く、
自身の美意識の集大成の場所です。

夢を実現するには、情熱を持ち続けることが必要ですが、
情熱だけではなかなか夢は実現しません。

カザン3

それには時代的な背景又は要求、生活環境、本人の資質、チャンス、設計、
時には資金が必要ですが、
人並み以上の努力が必須で、
努力が苦に感じられるようだと続かないので、喜びと感じる意識が必要でしょう。

事業の完成形は自分の中にあり、
もちろんそれは変化するものではありますが、
例え途中の経過を周囲に嘲笑されても
意に介さない強い精神力(あるいは頑固さ)も必要だと思われます。

カザンさん2

人が感動するものはすべて手軽にできるものではなく、
多くの時間を費やした普通ではないもの、
極端に言えば異次元のものにこそ感動があるわけで、
簡単には真似されないものを求め、
経験の蓄積を重ねるしかないと個人的に思います。

そして感動を与えると共に
それによって経済的にプラスになる方法を考えることも欠かせないでしょう。
30年も経つと世の中は大きく変わるので
10年後、20年後も評価されるか予測をすることも重要だと思われます。

実際の内容は、僕のfacebook、ブログ、ホームページをごらんください。

いちご

カザンさん
Facebook www.facebook.com/kazan.uto
ブログ  salonfontaines.blog.fc2.com/blog-date-202005.htm
ホームページ utokazan.jp/

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(カザンさん編 とりあえずのFin とさせていただきます)
8月6日にご紹介した彼女と伊豆高原のカザンさんのサロンに行きたいね、
と話しています。
makipatricia.blog.fc2.com/blog-entry-59.html

いつか、サロンを訪れる機会がありましたら、またご紹介させていただきますね。

土に触れるとプリミティブな自分に向き合えて、癒されるのはなぜだろう・・・
脳科学者の中野信子さんがなにかに書いていらっしゃらないかな。

私はマンション住まいなので、大したことはできないのですが、
南向きのバルコニーと屋内のリビングルームの窓際でささやかにガーデニングをしています。
(北西に40平米を超えるルーフバルコニーもありますが、なかなかそこまでは手が回りません。)
綺麗に花を咲かせていたり、ちょっと見ない間にたくさんの若葉を付けていると
水をやりながら、「綺麗ね~」「頑張ったね」「ありがとう~」と話しかけています。(笑)
余談ですが、
義母は亡くなる直前まで30坪ほどの小さな庭にたくさんの樹木や花を育て、
家庭菜園もしていて、近所の子供たちに「お花のおばさん」と呼ばれていました。
波乱万丈であったにも関わらず、彼女がいつも明るく気丈であったのは、
常に自然の恵みに近いところで生活していたからでは、と確信に近いものを持っています。

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