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(65)Reu de Longchamps (ロンシャン通り) で出会った人達

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(住んでいたNuilly(ヌイイ)ロンシャン通り64番の6階アパルトマンから撮った雪景色)

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(同じくリビングからの夕陽。遠くにエッフェル塔が見えました)

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パリに隣接するNeuilly市は、ルーブル美術館まで地下鉄で15分という利便性と緑の多い郊外住宅地の良さを併せ持つ、我々夫婦のような僅か2年余の在住者にとっては最高の環境でした。

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バガテル


(短期駐在だったので、家具付きのアパルトマンでファブリックも家具も自分の好みはまったく反映できませんでした。特にカーテンはとてもとても残念で変えてしまおうかと何度も思いました。(笑)日本のテレビ番組が観られるJSTVとフランス用のTVが2台写っていますね)

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パリ地下鉄一番線、西の終点La Défense(ラ・デフォンス)から3駅目Pont de Nuilly(ポン・ドゥ・ヌイイ)を降りて、南方向バガテル公園やブローニュの森に向かう道をRue de Longchamps(ル・ドゥ・ロンシャン=ロンシャン通り)といいます。

市庁舎の反対側に駅を降り大通りを挟んでCafe Hubert(カフェ・ウベール)というブーランジェリー兼カフェがあって、よく焼きたてのバゲットやクロワッサンを買いに行っていました。
働きの者のムッシューが家族経営するその店は常連客がよく顔を出す心地よい空間で、本を携えて行って、凍える季節には熱いショコラショーを飲んだり、接客の合間のに時間を割いてくれたマチュー達とおしゃべりを楽しんだりしました。

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(久しぶりのマチューと)

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通りに添って、
近くのリセの学生や近隣住民が気軽に本や文具を調達する店、
スーパーのフランプリ
郵便局、クリーニング屋
イタリア人家族がが経営する絶品の魚介類のパスタが食べられるレストラン等々
日常生活に必要なものはほとんどそこにありました。

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同じくロンシャン通り12番に住む、フランス人男性と結婚しているマーガレットというイギリス人女性と知り合い、マルシェの利用の仕方、生活のノウハウを教えてもらったり、今でも交流のあるフランス人の友人達を紹介してもらえたのは本当にラッキーでした。


ヌイイに住み始めて数か月経った頃、通りにあるリセの地下で行われていたエアロビクスのアクティビティに参加した折に、親切に色々声をかけてくれたのが彼女でした。

彼女がちょうど早期退職したばかりで時間があったこと、
私が、フランス語は初心者でしたが英語でのコミュニケーションが取れたことが幸いして、
話は様々なことに及び、今でも続く友人関係を築くことができました。

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パリのその時の興味深いイベントをはじめ、
お勧めの観光スポット、美味しいもの情報、炎症を起こしていた時に紹介してくれた皮膚科医に至るまで、
惜しみない彼女のサポートには本当に助けられました。
彼女から教わった秀逸レシピのポトフは簡単且つ美味。今でも日本の食材でカスタマイズして温まりたい季節に作ります。

本帰国してから始めたこの仕事のため、パリ出張で滞在するアパルトマンもロンシャン通りから徒歩圏内。
日頃からコンタクトを取り合っているわけではないのですが、渡仏の際は必ずいつものカフェで彼女と会って、近況報告をし合います。

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2020年初頭以来会えていませんが、
2021年末に届いたクリスマスカードに「カフェの皆もHidekoのことは忘れていないよ」という嬉しい言葉。

その人が放つ言葉がどれだけ自分の心に温かく染み入るか
その人の有り様が自分の日々になにを響かせてくれるか、
直感に従って、そんなシンプルな繋がりをこれからも大切にしていきたいと思っています。

本日のおまけ~ちょっとした幸せ (58)エチオピアからの珈琲豆

この仕事の醍醐味は多くの出会いでドキドキワクワクをもらえることです。
昨年、ある百貨店の催事で日本人外交官と結婚しこちらに住んでいるエチオピア人女性と知り合いました。
珈琲好きの私は、「エチオピアと言えば、シダモですね!」と話を振ったら、いたく喜んでくれ、実家から珈琲豆が送られてきたら、宅急便で送ると言ってくれました。

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あの場の社交辞令だろうと、私もすっかり忘れていたのですが、
半年以上経って、本当にエチオピアから送られてきた貴重な珈琲豆を自ら焙煎して送ってくれました。
豆はイルガチェフェという深煎りするとまろやかなモカ。

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細かく丁寧に挽いて、ゆっくりと熱湯を注ぎ、ペーパーフィルターの中で珈琲がプクプクと静かに膨らんでいくのを目で愛おしみながら馥郁とした香りを満喫できました。
勿論、珈琲も口福でしたが、なにより彼女の気持ちが嬉しい朝の至福のひと時でした。

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