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行動と衝動の境界線


高総体の会場が佐世保で
女子は
早々に敗退し
勝ち残ってた
男子の応援に行くため
朝一の電車に飛び乗った


同じ車両に
乗っていた女性が
降り際に
私に
差し出した
一枚の紙キレ

そこには
私の横顔と言葉が書かれていた

どういう風に
受け止めたらいいのか
わからなかったけど

試合時間より
ずいぶんと早く

チームと別行動で
一人で向かった理由

境遇とか

いろいろを
見透かされていたのかもしれない

その時の私も
自分の思いを貫いて
行動してたんだなと思う

そして
書いて
私に手渡すという
行動に出た女性の中で
どんな心の動きがあったのだろうかと
想像する

あんな朝早く
どこへ向かっていたのか

それまでも
いろんな人に
そうやって渡してきたのか

何処のどなたか
わからないまま
30年近く経ち

受け取ったバトンは
そのまま

ここで
手放して(話して)
見た人が
また新しい解釈で
受け取ってくれたら
それはそれで
いいのかもしれないと思っている


あの頃
若かった私は
すっかり
そうでない方になり
若い人たちのキラキラに
ドキドキしながら

見守るのか
行動するのかの
境界線を
探りながら
生きてます


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