「目的」は同じなのに対立する現象
あっと言う間に年度末ですね。
お子さんが園や学校へ行っているお母さんは、最後の個人懇談の時期なのではないでしょうか。
我が子も個人懇談があり、それぞれの担任の先生に一年間のお礼を伝えてきたところです。
懇談を終えて思い出したことがありました。
園や学校と保護者って、対立することも多いんですよね。
私は以前小学校で教員をしていたので学校側からもその様子を見てきたし、母親となり周りのお母さんたちが園や学校の不満を言っているのも聞きました。
そんな様子を見たり聞いたりするたびに思っていたのは、
どちらも「目的」は同じなのになあ・・・
ということ。
園や学校にしても、お母さんたちにしても願いは一緒なんです。
子どものことが大事で、成長してほしい。
この目的は前向きで素晴らしいことですよね。
それなのに、その目的に向かう手段が相手と合わないと対立が生まれてしまう‥そんな気がします。
例えば、学校の宿題問題。
これも、先生やそれぞれの家庭によっていろいろな考え方があります。
先生が子どもの学力向上を願って宿題を多めに出したとします。
先生はもちろん、子どもが大事で成長を願っている。
しかし、あるお母さんは、我が子は習い事で忙しいから宿題は出してほしくないと訴える。
このお母さんの目的は決して「先生を困らせたい」ではなく、根底にあるのは、子どもが大事で成長してほしいという願いなんですよね。
本当はお互いに同じ目的を持っているのに、そこで対立が生まれてこじれてしまうことも・・・。
これ、もったいないなあと思うのです。
目的が同じでも、そこに向かう手段が違うのは当たり前ですよね。
その時に「相手が間違っている!」と攻撃的になってしまうのではなく、互いに同じ目的を持っていることをまず理解すること。そこが一番大事だと思います。
それを理解した上で、「では、その子がより成長するにはどうする?」と、双方が協力してアイディアを出し合えたらいいですよね。
その子がより成長していくための手段はきっとひとつではありません。
それを、家庭での様子を知り性格を分かっているお母さんと学校での勉強の様子を熟知している先生が話し合って考えられたら、ものすごくいいアイディアが生まれることでしょう。
家庭と学校のタッグが組めたら最強だなあ、、と教員時代からいつも思っていました。
もちろん、それが実現できてその効果を実感したこともたくさんあります。
家庭でも学校でも大事にしてもらっていると実感できると、子どもは落ち着いてきます。自分のお母さんと先生が仲良くしているのも安心感に繋がりますしね。
教員の立場ではなくなった今、母として我が子たちには、家でたくさん担任の先生をベタ褒めしています♡「ほんと、いい先生だよね~。この前は先生とこんな話をしてさ~。」なんて日々会話に出していると、子どもたちも先生への信頼感、親近感が増しているのを感じます。あ、我が家の場合本当に毎年素敵な先生なので感謝してばかりなんです♡有難い♡
目的が同じなのに、対立するなんてもったいない!!
園や学校にな~んかモヤモヤした時には、まずは相手も本当は同じ目的だということを理解し、その上でどうやったらいいかを一緒に相談できるようにアプローチしてみることをおすすめします。
子どもの前で先生へのモヤモヤを口にすることだけは、良い結果は生まれないので避けたいものです。
大きな区切りである年度末。
園や学校に感謝して、お互いに気持ちよく進級進学したいですね!
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