見出し画像

菌に守られて

時々、採れたてのミニトマトを大量に頂く。

もらったトマトたちは、スーパーのものとは比べ物にならないほど、パンッパンで、キッチンでうっかり床に落とすと、ピンポン玉のように跳ねるほど。

そのミニトマトを洗いながら、ふと感じた。

洗ってしまった方が日持ちしなくなる気がする。。。


感覚的に感じてる

いただいた時の袋に入ったそのまんま、
洗わず置いておいたトマトたちは、2週間はゆうに持つ。
ヘタもずっとピンっとしてる。


洗い流しながら、

これって、畑で周りに付いた菌などを洗い流してしまうことで、
逆に腐敗を進める雑菌とかが繁殖しやすくなるんじゃないかなぁ〜と。

まとっていた菌やエネルギーやらが、
トマトを優しく守り続けていたんじゃないか?って。感じがした。



今までは、農薬とかが気になって、洗っていたけど、

なんだか、もっと違うものの力というか、、、

そういうものに、最近はとても関心がある。


私たちも菌でできている?

そう言っても過言ではないと思う。

腸内細菌の組成割合で、体質体型がある程度決まったり、食べ物の嗜好も決まってくるらしい。その量1.5kgほど、とも言われている。


肌断食をしていると、肌が常在菌に守られてる感が増している。

むやみにソープ類で洗わないであげることで、肌荒れ、かゆみがすっかり減った。時々、カサカサになるのなんてたいしたことない。


疲れてくると、かゆみが生じたり、口臭や体臭が気になってきて、
自分の口腔内や表皮上の菌の組成割合が崩れてるような気がする。
2:6:2 善玉 : 日和見 : 悪玉 のバランスが。
有益な菌の威力が弱まってるのを感じたりしてる。

そうやって、
だいぶ元気なうちに、自分の疲れ始めに気づけるようになってきたので、
以前のように動けなくなることがなく、休んであげられてる。

これも私の身体に共存している菌たちのおかげさま。


菌が見える?

『もやしもん』っていうマンガ(アニメ)が、
菌が見える特殊能力の青年が主人公で、面白かった。

顕微鏡で覗く世界が好きだったので。

見えはしないけど、最近は、菌に対する意識が強まってきていて、

今このタイミングで、大学の時に受けた土壌生物学や発酵学や細胞生物学の授業を聞いたら、もっと楽しかったかもなぁ〜なんて思ったりもする。


菌って、見えないけど、いるんだよね。
質量のあるものなの。

だから、除菌スプレーで、とか、おかしな話。
そこに「ある」んだから、拭き取ればいいだけのことなんだよ。

見える感覚で菌と過ごせば、
いつもいつも、わたしたちにくっついてたり、
わたしたちもまた吸い込んだり吐き出したり、
すごく密接に生きているのがわかるのになぁ。


菌と生きる

私たちは、そうやって実に多くの菌と共存している。

特に日本人は、昔から、味噌や漬物や納豆と、菌に調理してとらったものを多く摂取している。

あ、でも、チーズとかヨーグルトとかもだから、日本人には限らないか。

とにかく人類は、菌と共に生きている。

もっと上手に付き合っていけると思うんだけどなぁ。


除菌、抗菌、大嫌い

除菌剤、抗菌剤がとにかく苦手。

なんというか、
金属みたいな冷たい感じの分子で、嗅覚を塞がれる感じ。


独特の匂いが、ものすごく、
私たちを助けてくれる菌との相性の悪さを感じて、
なんだか悲しくなる。。。(え?そうなの?書いててびっくりした。笑)

いやほんと。

普段感じていた感覚を、言葉にしたらこんな感じ。


映画などで時々ある、
真っ白い部屋の、人工的に作られた無味無臭に押し込められてる感覚。


これでは、人間本来の五感はどんどんぼやけて、鈍くなっていく。


いやだいやだ。



草の匂い、
お日様の匂い、
花の匂い、

川や海の匂い、

自然界って常に、複合的に色々と匂いが混じってる。

それはもう、神さまの成せる絶妙な混ざり具合なんだ。

もしくは、それらを、ここちよいと感じる感性を備えられて創られているのが人間なんだ。


あぁ、
それらを
一緒くたに、
思いっきり深呼吸して吸い込めるところに身を置きたい。


人が、人本来の匂いを発することができる世界に、戻りたいなぁ〜。


そんな壮大なことを考えさせてくれる、
エネルギー満タンのミニトマトちゃんでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?