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何も持たずとも

一年ぶり な話

note執筆を止めて1年が経った。
何か書き留めようとすると、何倍ものタスクや情報が押し寄せてきて手が止まってしまったのだ。

目まぐるしく人間関係や環境が変わりゆく中、何度か倒れそうになりながらも、「それでも楽しかった!」と思えるのは幸せなことだ。

牛舎の香りが風に乗って鼻をくすぐるような片田舎に生まれ、何も持たず突出した才も芸もない私だが、困難な世の中を楽しみながら生き抜くことは昔からの長所なのかもしれない。

苦しいことが多かったこの一年でたくさんの美しい景色を見た。
たくさんの美しい音楽を聴き、奏でる人々を目に焼き付けた。
たくさんの生と死に触れた。
無条件の愛を知った。
舌が心から喜ぶような料理に出会った。
ゆったり過ごし眠りについた日の自分を素晴らしいと感じた。

車や豪華な家のように目に見えるものは何一つ持たない私だが、私の中に詰まった体験は目を凝らせばいつもキラキラと輝いていた。

「私の人生は変で、風変わりだけど価値があって美しい」

大好きな韓国ドラマの劇中ウヨンウ弁護士がつぶやくように母へ伝えたように、私も同じことを日々体感している。

私の今日も明後日もその先も、風変わりで楽しく時に汚く美しい一日になるだろう。

私の価値は私がいちばん知っているのだ。

#エッセイ #韓国ドラマ #ウヨンウ弁護士は天才肌 #人生 #価値



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