不調の理由
不調には理由がある な話。
年明けからジワジワと、本来の身体機能やメンタルが小さな音を立てて崩れていく感じがあった。
その変化は年齢のせいにしてはあまりにも急で、受診しても検査や診断結果は至って正常。
首を傾げながら激務をこなしていた。
猛暑を超えたあたりから、気圧変化にとてつもなく敏感になった。
台風や気圧低下時は頭痛、倦怠感、眠気が凄まじく酷い時は立っていられないほど。
どんな悪天候の日でも仕事は自転車移動のため、ふらつきと視界の悪さでバランスを崩した時、交通事故現場が脳裏に浮かび背筋が凍ったことがある。
首肩や腰の痛みも増し鎮痛消炎ゲルが手放せなかった。
不調の極め付けは、食欲はあるのに食べた数時間後に激しい胃痛と下痢を起こし、夜通し便座に突っ伏す日が増え大好きな外食が怖くなってしまったことだ。
眠っても怠さが抜けず、些細なことで気持ちが落ち込んだ。
「こんなのは私じゃない」と突然の変化に哀しくなり涙が出ることもあった。
発熱など風邪症状は一切なく受診時の異常もないことから休む理由も作れず、フラフラの手足を引きずり出勤していた。
このままじゃ何も楽しめずいつか倒れてしまう
本気でそう思い始めたとき、思い至ったのが漢方医の存在だった。
以前漢方医に体調相談し調剤してもらった漢方が、速やかに不調を治したことを思い出したのだ。
早速漢方薬相談を予約し診察を受ける。
脈診、舌診、血圧血流測定を行い東洋医学でいう「血、気」が圧倒的に足りず弱っていることが判明した。
猛暑勤務で尋常じゃない汗を掻くことで「気」を失いやすく、クレーマー対応等普段より更に人に「気」を使うことも気虚の要因だったそうだ。
そして血圧が低く脈圧も弱かったため、血流不足による亡血状態でもあった。
「とてもハキハキお話されていたので割と軽症かと思いましたが、職業柄ハードですし気を使いますものね。
本当はこんなに弱っていたのですね。」と労われ自分でも驚いた。
気と血を補い消化を助ける漢方を1ヶ月分処方され、服用1週間ほどで身体に力が漲ってくる実感があった。
トラブルにもクヨクヨしなくなり、しっかり眠れて翌朝スッキリしている。
消化不良を起こさなくなり、食事が楽しく美味しくなった。
声を出して笑う時間が増え、休日やりたい事を沢山考えるようになった。
本来の自分が戻ってきた と感じ足取りが軽くなる。
受診しても訳の分からなかった不調には、ちゃんと理由があったのだ。
不調時の第一相談先はもちろん病院を勧めるが、検査に異常がない時は漢方医に相談してみることも人によっては良いかもしれない。
そして原因が自分を取り巻く環境だった場合は、環境から離れたり変えることも必要だ。
私は自分の体質気質をふまえ、環境を変えることに決めた。
1日1日が頑張りすぎるくらい頑張った と思えたから未練はなかった。
人生は長いが元気に過ごせる時間は限りがある。
私もあなたも自分ファーストでいてほしい
と何度目かの反省を踏まえ強く思った。
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